クライシス百万馬力 公演情報 ホチキス「クライシス百万馬力」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    クライシス
    面白い。

    ネタバレBOX

    町医者・治五郎(加藤敦)の弟・六郎(山崎雅志)は出所するも、ホスト・竜(齋藤陽介)とともに警察の策略にハマってしまう…。

    竜とホステス・マヤ子(神戸アキコ)の色恋沙汰や一年署長になった主婦タテル(ザンヨウコ)とその夫の警官・波風(松本理史)の痴話喧嘩や八城組組長・霞(村上直子)のBG・マシロ(小玉久仁子)と双子の姉クロエ(小玉久仁子)との再会など、エピソードがふんだんにぶっ込まれて、かつテンポも良くて110分飽きることがない。
    治五郎と六郎(+竜)の兄弟愛を中心に、登場人物らも個性的で魅力的。何だかんだ言って面倒見がよくて、弟のピンチに登場する治五郎がかっこいい。六郎も弟の意地とアニキへの憧れを抱えた2.5枚目な男っぷりがかっこいい。治五郎に恋するデコナース天地(齋藤美和子)は見た目も頭の中もかわいい。また、六郎に恋する匂いを気にするマシロがかわいい。霞はなんやかや街を守る心意気をもった傑女で、一年署長でミステリー好きで黒幕なタテルも、ライトな悪役とプリティな主婦を両立してた。ザンヨウコはここのさじ加減がとてもうまい。ついでに、あたし達団(ホステス)らと兼任した主婦達の底力が単純にすごい。そして怖い。あと、マヤ子演じた神戸アキコは、笑いもとれるししっとりした演技もできる器用さが素敵。

    あったかくて笑えてじんわりくる作品。演技も本も良い。ラストの「めんどくせぇなァ~」の満足した笑顔であたたかに終演する流れもいい。いい劇団と思う。

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    2012/09/16 11:33

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