東京福袋 公演情報 東京芸術劇場「東京福袋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    競演/狂宴。
    9/7に拝見しました。サスペンデッズ、ジエン社、DAZZLE、はえぎわの
    4団体。DAZZLE以外は初見の団体でした。
    だいぶ個性的な集団が詰まった福袋だと思いました。それぞれの団体の
    カラーは短い時間の中でも感じられたので、面白い企画だと思います。
    劇場はロビーなども含めて、落ち着いた雰囲気になっていました。
    大好きな団体もあれば、意外な団体、肌に合わないと感じるものもありの
    まさに「福袋」なお得感のある企画で今後もあれば良いのにと思いました。
    以下、それぞれの団体のザックリとした感想です。

    ネタバレBOX

    DAZZLEは「君と僕の星」を、ダンスナンバーを短縮しての上演。
    今回は照明のタイミングが合わずに、紙で書かれたタイトルを掲げる前に
    暗転してしまったり、音楽のタイミングとズレたりと、少し消化不良な出来に
    思えました。DAZZLEはダンス作品ならではの「音楽」との兼ね合いで、
    照明プランも秒単位で計算され緻密に作られているのですが、残念ながら
    それが上手く機能していなかったように思います。
    でも、作品の完成度と質の高さ、ダンサーさんの熱量は流石でした。
    それと身体表現のダンスカンパニーであるDAZZLEが、他団体に比べて
    セットや小道具を多く使っていたのも面白かったです。

    はえぎわ、はパフォーマンスと演劇が混ざったような印象でした。
    最初の二本は既存作品の抜粋で、最後は次回の予告編でしょうか。
    役者さんの演技や台詞には笑えるものも多く、肩の力を抜いて観ていると
    突然、シリアスが突きつけられたり、またそれが崩れたり。話の繋がりも
    脈絡が無かったりで、シュールな夢を見ているような感じでした。

    ジエン社は、面白い脚本を書かれるのだなぁ、と思いました。今回の
    福袋に合わせた新作でしょうか。きちんと「福袋」の話題が台詞の中に
    入って、きっちりと話に組み込まれていました。
    過去現在未来が交錯する感覚は新しいけれど、複数の場面が同時に
    進行していくので台詞の聞き取りは難しかったです。主役の男性一人に
    女性が4人。この人数で30分の芝居を組み立てるそれぞれの役者さんの
    技量は凄いと思いました。舞台の使い方も面白かった。
    ラストシーンが鮮烈に印象に残る舞台でした。

    サスペンデッズは最初のシーンをどう受け取って良いのか戸惑いました。
    が、観てゆくうちに「あぁ、こういう事か…」と納得。役者さんがなんとも
    自然な感じで演技をしているというか、空気感みたいなものが良かった。
    内容的にも一本の話として纏まっていて、個人的には好きなお芝居を
    される団体さんでした。

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    2012/09/08 15:42

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