東京福袋 公演情報 東京福袋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    まさに「福袋」
    東京芸術劇場って実は前に一度来たことがあった。
    知り合いが出演していたピープルシアターの作品だった。

    何となく場所の雰囲気は覚えているが、
    リニューアルしてまったく別の新しい場所になっていた。

    本公演は、東京芸術劇場リニューアル記念で
    毎日4団体ほどがそれぞれに短編を上演。

    ネタバレBOX

    まさに「福袋」。
    中身が全くわからないわけではないが、
    ジャンルを問わない雑多な舞台作品が集まった感じ。

    1本目…カナダの劇団コープス(CORPUS)『飛行隊』。

    <あらすじ>
    カナダ軍第217飛行中隊は、
    きびしい予算削減により飛行機をすべて失ってしまう。
    でも5人の戦闘パイロットは志を失わず、
    可能なあらゆる場所で地上訓練を続けていく。

    最初は、語学的な違い(英語やフランス語など)から
    ぽかん、としてしまったが、
    途中で観客の男性をステージに上げて、「キャプテン・フィフィ」として
    即興でパフォーマンスの輪に無理矢理加えてしまうところは可笑しかった。


    2本目…珍しいキノコ舞踊団『珍しいキノコダンス』

    これがコンテンポラリーダンスというのか。
    女性による不思議な動きの混ぜた舞いという感じでした。
    だけれども出演者の動きが力強い。


    3本目…柿喰う客『いまさらキスシーン』

    <あらすじ>
    勉強、部活、恋愛と、
    どれにも全力投球したい女子高生・三御堂島ひより
    (ミミドウシマひより・玉置玲央)は、
    背筋をピンと伸ばして国道4号線を突っ走る。

    これ目当てでした。柿喰う客の作品でも度々再演され、
    好評を得ている玉置玲央主演の一人芝居で、
    つい先日には、劇団員の永島敬三さんバージョンがやっていた。

    キャストの玉置さん、永島さん、どちらも身体能力が高いのは、
    裏を返せばそれだけかなり激しくエネルギーを消費するってことだろう。

    とにかく高校時代は時が過ぎるのが早い。
    勉強か、部活か、恋愛か。
    そう思っているうちに時は過ぎてゆく。
    早口で止めどなく流れる言葉で、時があっという間に流れ、
    うまく考えていても思った通りにならない高校生活。

    終盤の冬の情景は、まるでそこにあるかのように感じられた。

    身体表現の豊かさは言うまでもないが、
    これが玉置玲央という役者の力なのか。

    色んな感情を揺さぶられる、短い青春のような作品だった。


    4本目…東京デスロック『Counseling』
    主宰の多田淳之介さんとSPAC芸術監督をされている宮城聰さんの対談。

    多田さんが劇団の東京公演を休止した経緯から、
    東京を離れて演劇をすることについての思いを語り、
    後半に宮城さんがだんだんと話していく。
    東京と地方で演劇の捉えられ方が違うこと、など興味深い話題が。

    本日まとめのアフタートークのようでもあるが、
    内容は講演と言っても十分すぎるほど。
  • 満足度★★★

    9/6に観劇しました。
    モダンスイマーズさんの本公演を拝見したいなという気持ちが高まりました。

  • 満足度★★★★

    競演/狂宴。
    9/7に拝見しました。サスペンデッズ、ジエン社、DAZZLE、はえぎわの
    4団体。DAZZLE以外は初見の団体でした。
    だいぶ個性的な集団が詰まった福袋だと思いました。それぞれの団体の
    カラーは短い時間の中でも感じられたので、面白い企画だと思います。
    劇場はロビーなども含めて、落ち着いた雰囲気になっていました。
    大好きな団体もあれば、意外な団体、肌に合わないと感じるものもありの
    まさに「福袋」なお得感のある企画で今後もあれば良いのにと思いました。
    以下、それぞれの団体のザックリとした感想です。

    ネタバレBOX

    DAZZLEは「君と僕の星」を、ダンスナンバーを短縮しての上演。
    今回は照明のタイミングが合わずに、紙で書かれたタイトルを掲げる前に
    暗転してしまったり、音楽のタイミングとズレたりと、少し消化不良な出来に
    思えました。DAZZLEはダンス作品ならではの「音楽」との兼ね合いで、
    照明プランも秒単位で計算され緻密に作られているのですが、残念ながら
    それが上手く機能していなかったように思います。
    でも、作品の完成度と質の高さ、ダンサーさんの熱量は流石でした。
    それと身体表現のダンスカンパニーであるDAZZLEが、他団体に比べて
    セットや小道具を多く使っていたのも面白かったです。

    はえぎわ、はパフォーマンスと演劇が混ざったような印象でした。
    最初の二本は既存作品の抜粋で、最後は次回の予告編でしょうか。
    役者さんの演技や台詞には笑えるものも多く、肩の力を抜いて観ていると
    突然、シリアスが突きつけられたり、またそれが崩れたり。話の繋がりも
    脈絡が無かったりで、シュールな夢を見ているような感じでした。

    ジエン社は、面白い脚本を書かれるのだなぁ、と思いました。今回の
    福袋に合わせた新作でしょうか。きちんと「福袋」の話題が台詞の中に
    入って、きっちりと話に組み込まれていました。
    過去現在未来が交錯する感覚は新しいけれど、複数の場面が同時に
    進行していくので台詞の聞き取りは難しかったです。主役の男性一人に
    女性が4人。この人数で30分の芝居を組み立てるそれぞれの役者さんの
    技量は凄いと思いました。舞台の使い方も面白かった。
    ラストシーンが鮮烈に印象に残る舞台でした。

    サスペンデッズは最初のシーンをどう受け取って良いのか戸惑いました。
    が、観てゆくうちに「あぁ、こういう事か…」と納得。役者さんがなんとも
    自然な感じで演技をしているというか、空気感みたいなものが良かった。
    内容的にも一本の話として纏まっていて、個人的には好きなお芝居を
    される団体さんでした。
  • 満足度★★★

    9/4に観ました!
    『表現・さわやか』目当てで行きました。

    表現さわやかの前の3団体がすべてダンスパフォーマンス系だったので、
    ダンスパフォーマンスが苦手な私にはよくわからず、、、
    (すごいとは思ったけれど・・・スミマセン)

    ちょっと困ったので、さわやかがラストでよかったです。(^^;ゞ

    ネタバレBOX

    短い時間でしたが、そして新作ではありませんでしたが、
    観られてうれしい2本でした!
    (『神、降臨!』 『怨みます』 ←タイトル未確認、、、)

    あーもっと観たかったなぁ!!!
    またやらないかな~ワーストオブ。。。
  • 満足度★★★

    パフォーマンス袋 4日め観劇
    登場順とタイトル
    1)吹越満 フキコシ・ソロ・アクト・ライブ『スペシャル』より
     「稽古が必要な大変な作品」と「稽古が必要ない楽な作品」の2つ
    2)山田広野『山田広野の活弁天国』
    〜〜休憩10分〜〜
    3)近藤良平『ハレ』
    4)3軒茶屋婦人会『3軒茶屋婦人会的音楽会』

    各自20〜30分のパフォーマンス。もっと見たい!と思ったら時間切れで終わり。面白かったけど、もっと見たかった。けど、値段を考えれば見られただけでも贅沢か。
    最後は全員のカーテンコールもなく、照明ついて終わり。
    んー、なんかあっけない幕切れだったかな。
    当日はリニューアルした劇場内の後方中央席から観劇。見やすかった。

    ネタバレBOX

    チケットの売れ行きが良かった日らしい。
    以下、名称のみで
    1)吹越満
    女性の部屋に訪れた男、彼女がシャワーを浴びている最中に部屋の中を探索、物色している様子をピン芸?で演じていく。スクリーンに部屋の小物から猫、救急箱の中の危ないお薬から自分の身につけた頭のアレに至るまで、名称が単体で流れるように映し出され、逃亡するまでの過程をよどみなく魅せたシンクロ芸。
    楽な方は、口からエクトプラズマみたいな物が出てくるショートアクト。もっと見たかったよー。

    2)山田広野
    名前と活動内容は聞いた事あったが、初見。
    活弁写真に合わせて時代劇やりたいが、お金かかるため、予算400円で出来る事をやる、で始まったのが春画の一部分に合わせて活弁、タイトルが「盲獣vs一寸法師」だったかな?男女の絡みの一部始終を一寸法師が見ていたけど、最後はガマカエルに食べられたとさ。
    他、結婚式の夫婦紹介ビデオを制作している、結婚式直前まで作っているので、完成は式当日になってしまう、実際上映されると列席者から怒られる。怒られてる自覚はあるようだが今回は特別にそれを上映。
    ‥どこで楽しんでいいのか分らなかった。話芸とか一芸に秀でて凄いとは思うけど内容がチープな映像やらで、酷すぎる事を楽しめってことだったのかな?もっと小規模でお酒飲んで見ながらの方が楽しみ方も違ったのかも。私には合わなかったので、これからも縁がないと思う。

    3)近藤良平
    ギターは松本じろさん。良平さんはピアノ、ギター、ハーモニカ、笛の演奏。
    ジプシーキングス風やフォークソング風とノリの良い演奏、歌詞の内容も芸劇のリニューアルについて。
    自分の中で前の演目のダメージが尾を引いていたのでここで復活したw。
    「踊らないよー」と言いつつ、最後にはビシッとカッコいいダンスをキメてくれました。カッコ良かったー!

    4)3軒茶屋婦人会
    タキシード姿の大谷さんと深沢さんが婦人会のキャラ同様、にこやかに登場。あれ、篠井さんは?ドラマのロケが押しててまだ来てません!と。
    あらあら(英介さんが)トラム休演日だから今日にしたのに、忙しいのねー。やーねー、大谷さんだって相棒があるじゃない。私のは終わり際に犯人連行するだけだからそんなに時間かかんないのよー、とかなんとか。
    ステージ上で英介さんの携帯に連絡入れるが留守電、皆で「待ってまーす」とメッセージを残すも、結局お見えにならず。
    変わりに英介さんの謝罪FAXが芸劇に届いて皆の前で音読あり。
    待っている間、大谷さんと深沢さんによる2人のビックショーというか漫談というかトークに演奏にアドリブ全開でハプニングを楽しませてくれた。
    どーするどーする?と言いつつ、良平みたいにピアノ弾けないわよ!
    あたしだって歌の指導したりしてちょっとだったら弾けんのよ、公演が決まってから平尾昌明音楽教室で練習したんだから!2人だけでもやるのよ!と、大谷さん、老眼鏡装着のウクレレ演奏、深沢さん、ピアノ演奏によるそれぞれの歌披露、流石に上手。全部で5曲だったかな。
    深沢さんが40代になった時から3軒茶屋婦人会の活動が始まったが、あっという間に50歳、時が経つのは早いわねー、アンタ達もよ!
    NHKの音楽番組?夏木マリさんのバックコーラスで3人で出演、(婦人会で)細かく振りとか工夫し音楽監督からもok出たのに、実際にはどっか外国の映像だけで本人達は画面には映ってなく、単なるオッさんのコーラスになってしまった話。
    来年春G2氏演出による舞台予定している、大谷さん還暦の年にヴァニティーズ再演するよ、等告知。
    最後は大谷さんの側転あり、二人してダンスありでハケながら幕。
    楽しかったけど、やっぱ英介さんも出てほしかった。
  • 満足度★★★★

    9月3日を鑑賞
    4本ともそれぞれに個性があって、完成度が高くて満足。東京デスロックで宮城聰さんの話を聴けてラッキー。

  • 満足度★★★

    9月3日の回を鑑賞
    東京芸術劇場のリニューアルオープンのこけら落としのオムニバス公演で、9月3日の回はパフォーマンス、ダンス、一人芝居、公開対談とバラエティに富むプログラムでした。

    CORPUS『飛行隊』
    カナダのトロントのグループによる空軍の訓練を模したパフォーマンスで、英語とフランス語がメインでしたが、言葉が分からなくてもコミカルな動きで楽しめる作品でした。子供向けな感じがして序盤は乗れなかったのですが、次第に引き込まれました。観客の1人をステージに上げ、厳しくかつ温かくいじっていたのが楽しかったです。
    無料上演しているの『ひつじ』の方がパフォーマンスに対して示唆に富んでいると思いました。

    珍しいキノコ舞踊団『珍しいキノコダンス』
    3月に上演した『ホントの時間』の抜粋に少し新しい部分が追加された作品で、『PLAY PARK 2012』で上演した作品と重なる部分が多く、自信作ということなのでしょうが(実際、良作だと思います)、そろそろ他の作品を見せて欲しかったです。
    動きが音楽に良く合っていて、踊ることの楽しみがうっすらとした切なさと共に伝わって来ました。今回追加された冒頭のシーンはあざとさを感じて好みではありませんでした。

    柿喰う客『いまさらキスシーン』
    繰り返し再演されている、玉置玲央さんによる一人芝居で、再演され続けているのも納得の圧倒的な表現力があり、後半は少々悲惨な物語であるにも関わらず、とても楽しめました。
    超絶な早口で捲し立てたり、長い沈黙の時間を取ったりと変化自在な台詞回しと、激しい身体表現が爽快でした。時間の経過や登場人物の感情を的確に表現する照明の演出も素晴らしかったです。

    東京デスロック『Counseling』
    主宰の多田淳之介さんとSPACの宮城聰さんの対談で、最初は多田さんがずっと一人で喋り続け、席を立つ観客が現れたところでBGMが流れ出し、宮城さんが饒舌になる展開が劇的でした。東京と地方の演劇の受容のされかたの違い、変な人の存在を受け入れるのが都市なのに近年はアジアの他の都市にそういう人が流れている等、興味深い話題がたくさんありました。
    先日の『Rehabilitation』と同様に東京絡みの音楽や映像を使っていましたが、君が代(の変奏曲)は今回の文脈にはそぐわない気がしました。

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