満足度★★★★
センス溢れるシリアス・コメディ
ナンセンス・ミステリと銘打ちながらもその実態(実体?)はセンス溢れるシリアス・コメディ(勝手に命名)。
一歩間違うと失笑(あるいはコントもどき)になりかねない状況を複数組み合わせながらもそれぞれキチンとシリアスかつユーモラスに見せて見事。
連合赤軍に心酔した男が「次に行った場所」をも共産化しようとするなんて発想も愉快。
また、そんな全体構成や最後の落としどころなどストーリー関連のみならず、対面ではない二方を客席とした劇場の使い方、装置とそれを効果的に使った見せ方も上手いし、確かに最高傑作と自負するだけのことはあるな、と感服。