ハンドダウンキッチン 公演情報 パルコ・プロデュース「ハンドダウンキッチン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    蓬莱さんのセリフ、問いかけるものは、いちいち凄い。そして、終始、静かで少し重いものが残った。
    郊外の人気有名レストランに、また一人、新たなコックが加わることになった。
    しかし、そこで見たものは、外から見たイメージとは異なるものだった。
    地味でも本当に「おいしいものをお客様に提供する」という、これまで当たり前と考えていたことに、疑問符が投げかけられる。
    料理の値段は適当に決められ、毎日の特別メニューは、味ではなく、見た目のインパクトや派手さが重視される。
    本当においしいものは何なのか。
    客は、何を求めてここに来るのか。
    矛盾や問題を突き付ける蓬莱さんのセリフは、重く、いちいち納得、考えさせられてしまいます。

    やさぐれた感じの仲村トオルさんの静かな迫力、
    こちらも静かで独特の雰囲気のYOUさん、
    江守徹さんは、終始穏やかに語る。死別した妻のスープを再現しようと色々試すのですが…。
    いつもはおっとりした感じの柄本佑さんは、ひとり、一番普通の常識人を演じる。

    ベテランぞろいの面子も面白く、見た後、何か、ずしりとしたものが残された気がしました。

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    2012/06/22 02:33

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