三谷版 『桜の園』 公演情報 パルコ・プロデュース「三谷版 『桜の園』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    微笑喜劇
    話の内容は変わらないのに、ちゃんと三谷流の喜劇要素の部分がよくわかる。
    開演10分前に演者による前説あり。その前説もしっかり見てねと強要されてるような雰囲気だったが、着席後は電源OFFしてチラシ見る派なので内容は聞いてない。
    メイン重要なしんペーさん役柄上おふざけ禁止の中でいいアクセント。
    青木さんは真面目さが全面に出てた。回数こなしていけばもっと変化しそうな役者さんなのかも。自業自得のような内容だけどチェーホフ好きのケラさんと作品比較して見てみたいかも。

    ネタバレBOX

    お金がない事は自覚しつつ、過去の遺産を使い果たすが大事にしている桜の園を手放したくない地主婦人とその兄。パリに移住する決意が勝手に悲壮感を漂わせるが、常に現実逃避がお得意のようでそれは最後まで変わんなかった。
    夫とは既に離婚、婦人の実子は事故で死去、養女にした長女はそんな母を健気に支え、次女は素朴で陽気。姉の恋愛はままならず、妹は恋の運命も味方に付ける、そんな姉妹の関係が明快に映る対比。
    会話がかみ合っているようでそうでない使用人達。
    議論?口論はしているものの、過去の栄枯から盛衰に気づかない(気づきたくない?)という行為が、チェーホフが喜劇にしたかった事なのかな。

    浅丘さんと藤木さんは完全に浮世離れした没落ロシア人、常に10cm程浮いて生きていそう。一瞬ルテ銀にいるみたいだった。

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    2012/06/14 00:54

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