満足度★★★★
三谷版
あのチェーホフの「櫻の園」は、喜劇だったんですね。
(戯曲にちゃんと喜劇と明記されていたということです。)
今回、それとわかるように演出されており、
とっても笑えたし、それだけではなくて、成り上がりの商人たちと
貴族の没落、儚さはちゃんと描かれています。
前説では、青木さやかさんが、ミュージカル仕立てで、チェーホフと、
本作「櫻の園」を笑いを大いに交えながら説明。
これで、私を含めた観客の皆さんの、チェーホフと「櫻の園」に対する
難解なイメージは、一気に吹き飛び、先入観がなくなったように感じました。
こういう細かな配慮(というか、それも演出のうち)は、さすがです。
満足度★★★★
原作を尊重した手堅い作り
そのままだと観客が理解しづらい表現を改変する一方、例えばもっと話を展開させればより分かりやすく笑わせる場面になりそうなところについては、サービス精神を徹底していたように思えます。戯曲の内容に自身の解釈を織り込むことはせずに、作家の意図を素直に舞台に反映させることを主たる目的とした演出だと思いました。
俳優陣も手堅い演技。9,000円もする舞台ですから、下手くそな役者がいないのはある意味当然。
満足度★★★
微笑喜劇
話の内容は変わらないのに、ちゃんと三谷流の喜劇要素の部分がよくわかる。
開演10分前に演者による前説あり。その前説もしっかり見てねと強要されてるような雰囲気だったが、着席後は電源OFFしてチラシ見る派なので内容は聞いてない。
メイン重要なしんペーさん役柄上おふざけ禁止の中でいいアクセント。
青木さんは真面目さが全面に出てた。回数こなしていけばもっと変化しそうな役者さんなのかも。自業自得のような内容だけどチェーホフ好きのケラさんと作品比較して見てみたいかも。