『まちづくりproject』6月 公演情報 THE TRICKTOPS「『まちづくりproject』6月」の観てきた!クチコミとコメント

  • 残念ながら
    八幡山の商店街とコラボしているのはよくわかりましたが、それ以外に伝わってくるものがありませんでした。
    4つのオムニバスのうち、2つ目がやや芝居のカタチになっていたと思いますが、その他の作品は、私には演劇だとも感じられませんでした。
    あくまで私の感想で、ということですが。
    ただ、終わった時、暗い中でいくつかため息が聞こえました。
    その方たちは、多かれ少なかれ、私と似た気持ちだったのではないかと思います。
    途中退出された男性もいましたが、私も、2時間最後までは辛かったです。

    これから毎月公演ということですが、今回の作家の方がまた書かれるのでしたら、「芝居(演劇)を作るということ」をもっともっと研鑽してほしいと願います。
    えらそうに言ってすみません。
    しかも、チケットプレゼントでタダで観させていただいたのに、酷評すみません。
    でも、私は素人なので、素人らしく素直に言わせていただきました。
    素人が見て面白いと思う、または面白くは無くても何か心を動かされるものがあることが、演劇には必要だと思います。

    ネタバレBOX

    以下、残念だった点。

    1作目、会場がまだ温まらないうちでのハイテンションなやりとりで、せっかく小ネタや突っ込みを入れているのがわかっても、笑えませんでした。
    女同士の友情がテーマになるかと思ったら、あのオチだし、結局何が言いたかったのか?と。
    ドタバタしていれば、お芝居のカタチになるわけではないのだなと思いました。


    3作目、酒屋の裏の私有地で、兄弟とその友人と、通り掛りの占い師の会話劇。あの会話だけで、弟が目覚めるとしたらあまりに安直。

    「やりたいこととやれることとやるべきことは違う」
    「やりたいことは生きてる場所で制限されるものじゃない」
    台詞で言うのは簡単ですが、その裏付けとなるドラマが全く無く、その上「今俺、イイコト言っただろ!」的なノリで騒がれると、なにもかもが薄っぺらに見えました。


    4作目、商店街から消えゆく八百屋・魚屋・肉屋・酒屋を絶滅種ドードーに例えるのは別にいいのですが、だから「何をどうする」というところが見えない。
    兄は、結局、茶毛(インコ)になにを感じて、どうするつもりなのでしょうか。
    鳥が籠の外に出る「自由」と経営の自由競争を同じく語るのは、無理があると思います。
    いえ、無理に見えない切り口もありますが、この芝居では無理を感じました。


    役者のみなさんは、熱演されていましたし、好い感じの方もいましたが、脚本の力不足を痛感しました。
    2作目以外が、ほとんど台詞に頼っていたのも、芝居として面白くなかった原因だと思います。

    半年かけてのプロジェクトの初回なので、プロローグ的な考えで作られたのかもしれませんが、仮にプロローグでも、その中での起承転結や、(仮に起だけでも)ドラマを作っていただかないと、次回も見に行こうという気になりません。
    どうか次回は面白い作品になりますように。
    心から念じています。

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    2012/06/04 19:35

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