満足度★★★★
強烈なブラックユーモア
4話のオムニバスながら、全く別の話の並列ではなく、
多少とも登場人物やテーマで関連性のある話が並んだ。
さて、この芝居、相当毒があるというか、
かなり強烈なブラック・ユーモアである。
もっと端的に言えば、とにかく「エロ・グロ」が多い…というかテーマか?
しかも、演劇としてはちょっときつい・・・。
しかし、単なる興味本位的なものではなく、
ある意味、人間の嫌らしさ、狡猾さなど、
人間誰しも深層にあるであろう「エロ・グロ」であって、
好みは分かれるであろうが、私は芸術として成立しているのではないか、
と思った。
そういえば、似たようなことは、
角角ストロガのフさんの「昆虫美学」
でも書いたような気がするが、
「昆虫」の方が、より深層心理的なものに迫っていて、
真面目さがある(だから余計に重く感じられる)一方、
こちらは、やっぱりベースは「ブラック・ユーモア」なんだろうと思う。
もちろん、きつ過ぎて、笑うよりはひきつったり、
目をそむけたくなるシーンも一度ならずありましたけど・・・。
(以下ちょっとネタバレ)