満足度★★★★★
見せ場も多く、良くできた台本
会場に入ると、季節外れのクリスマスソングが流れ、
舞台上にはクリスマスツリーも。
う~ん、やっぱり今の時期には合わないな、せめて秋から冬の間にやってほしいのに、と思った。
ところが、いざ公演が始まると、なにしろ面白い!
前にも他公演で書いたことがあるが、
外国の台本って、1つは洗練されていて、それと、
話が緊密にできていることが多いように思う。
(もちろん、洗練されていなくて、かつ緊密でなくても
素晴らしい作品はいくらでもあるのだが)
「若気の至り」の発覚を避けようと、嘘に嘘を塗り重ねていく、
しかし、他の人物が登場して、嘘がばれそうになると、
さらなる嘘でごまかしていく…。
まあ、それだけと言ってしまえば、簡単だが、
あまりにおかしくて、笑い疲れるくらいであった。
(「緊密」の話の余談だが、三谷幸喜の「君となら」などは、
ただ嘘が塗り重ねられていくばかりでなく、
ついた嘘が別の意味で事実と符合するなど、一層緊密かもしれない)
そんなわけで、観終わった後は、何とも言えない爽快感!
冒頭の季節はずれの違和感もどこかに吹き飛んでしまった。
(でも、年末に観たら、さらに相乗効果もあったかも?)