満足度★★★★
恐ろしいそこまでやるか、と目を見張る驚きの連続が繰り広げられるのは闇の中。目を見晴らせて見入ると、光の明暗の中には、「生死」や「善悪」をあいまいにさせる狭間が浮かび上がる。このおどろおどろしさに、戸惑いつつ、目が離せず、4話構成の物語の最後まで見た時に各話のつながり方にゾッとさせられる。後味は悪いのに、妙にスカッとするのは何故だろう。そして、人間の性を嘲笑うような内容なのに納得させられるのは何故だろう。踏み込んではいけない世界を垣間見た気がして、観劇後の帰り道、路地裏に未知の世界が広がっていたらどうしよう、とビクビクするような怪作。
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2012/05/10 23:00
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