天使たち 公演情報 リュカ. (Lucas [lyka])「天使たち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    とっても素敵な物語でした
    愛しさと優しさと温もりに包み込まれるような、素敵な作品でした。

    ネタバレBOX

    ある作家(中田顕史郎さん)が仕上げた小説の中の物語。その小説を作ったエピソード、そしてその後も素敵でした。

    志を持つ者達と、彼らに宿る天使たちの物語。

    駆け出しの女性アシスタントカメラマン(サキ ヒナタさん)、多忙に押し潰されそうになりながらも、夢と希望に溢れているが、何かが足りないと言われていて、その先の一歩が、踏み出せずにいる。

    週末バイクレーサー(?すみません。正式名称?適なのを使ってましたが、忘れてしまいました)だが、普段は、バイク便の仕事を、している男性(小寺悠介さん)。

    絵本作家なのに、本人の希望とは違う仕事ばかりになってしまっているライターで、少々行き詰まっている男性(池田ヒロユキさん)。

    彼らの周りに、現れる天使達(こいけけいこさん、倉田大輔さん、増戸香織さん、佐籐祐香さん、境博子さん)。
    人間のように悩み迷いつつ、時に寄り添い、後押ししたりと、応援してくれる。天使と言っても、魔法使いのように奇跡をおこすのではなく、人々の心が生み出す、想いの結晶のような存在として、感じられました。もちろん、天使は役者さんが、演じてるのですが、透明感と確固たる存在として、描かれているように、感じられ、とても良かったです。

    己の足で歩み、掴んできたものの確かな手応えがあっても、逃れられない現実が、押し寄せてくる中で、切り開き、乗り越えるのも己であるが、見えない力(出会いやチャンス等)を引き寄せるのも己だなぁ~と思いました。
    とは言え、どんなに強い志や想いを抱いて頑張っていても、行き詰まる時があるかもしれないが、大丈夫と思えるような確かな温もりを感じました。

    各役者さんの衣装も、そのキャラならの佇まい眼差し、とても良かったです。
    シンプルな美術と照明も、作品にとても合っていました。右奥の生地で囲まれた光のオブジェ的なのが、とても雰囲気あり、良かったです。

    離婚して娘に会えない作家(中田顕史郎さん)の哀愁と、それに潰されない少年の心と、ちょっとやんちゃな感じが、とても良かったです。

    小説を取りに来た編集者(奥田ワレタさん・クロムモリブデン)のキャリアぽっさと女らしさ加減も良く、物語の導入部分の読み聞かせ方も、良かったです。

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    2012/05/03 12:29

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