満足度★★★★
矜恃 池子弾薬庫の旧地主一家三代の歴史を通して、日本人の矜恃が、アメリカ及びアメリカ人によって侵され、襤褸屑のようになった有様を描いて重い作品である。 然し、その描き方や筋の運び方、音響や照明、美術などは、流石に伝統のある劇団のそれで、随所に笑いを取り入れながら、不必要に重くならないような配慮がなされていた。俳優陣の演技の質も基本的に高い。三世代に亘る話なので歴史的な変遷と変わらなかった物との対比も可能だろう。様々に考えさせる舞台であった。
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2012/04/24 01:34
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