満足度★★★★
ドラマチック脚本は、あまりにレベルが高い。組織と個人、本音と建て前、罪悪感と正義感、日本的な議論など、非日常的な集団の中に日常そのものな意識・無意識を織り込んでいる。それは、この内容が「リアル」であった先輩たちへの、力強い批判ともなっているし。ただ、この戯曲が役者に要求するハードルもあまりに高い。その結果なのか、あまりに「ドラマチック」に仕上がりすぎているのではないだろうか。この時空は非日常なのではなく、どこかにある日常と捉えた方が、より切実な気がするのであるが。
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2008/02/03 01:19
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