満足度★★★
大団円、ですね。
いつ観てもこちらの劇団の役者さんたちの動きの美しさには目を見張りますが、今回も本当に美しかったです。
淀君の生霊としての情念が鎮められることなく大団円を迎えたことには違和感を拭えませんでしたが、役者の方々の美しい演技には心の底から感動いたしました。
311から1年、どういう視点で何をどう語ろうとしているかのを見せていただきたいと思い、今回の舞台は観させていただきました。
社会や人の心の有り様の変化が著しい中での、虚構の世界の在り方というか、虚構の世界に生きる人々の心の有り様がどのような形で作品に描き出されているのだろう、と。
そんな視点からは、もう少し美しい絵空事としてではなく、いろいろな意味で切り込んでくれるともっと楽しめたと思います。
十二分に素敵な役者さんたちの演技に酔いしれたのですけれど。
次の本公演に期待したいと思います。