満足度★★★★★
衝撃的ごくごく普通の美容室を舞台に物語りは日常を基点として始まる。この舞台は私にとって決して忘れられない舞台だった。正直なところ、好き嫌いが分かれる舞台だとは思う。共感可能かどうかも観客間で意見が割れるはずだ。しかし、本当に心に残る舞台というのはそういうものなのではないか。思うに「魚のいない水槽」という舞台はじりじりと一人の人間を少しずつ追い詰め、壊してしまう恐ろしさが同居する異様な世界だ。そして極度に対比する人間関係のおぞましさは、本当に怖いのは人間なのだと主張する物語だった。
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2012/03/31 10:43
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