夏への扉 公演情報 雀組ホエールズ「夏への扉」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    素敵な物語
    個人的には、とても良い時間を過ごせた!
    喫茶店を舞台に繰り広げられる物語。舞台美術も良かった。
    公演中、客席から手拍子が入る場面もあり、楽しめた。
    役者陣もなかなかの個性派揃い(笑)。
    上演時間100分。

    ネタバレBOX

    夏への扉は初見。

    物語は、夢の中で1990年(物語の現在)から1966年へタイムスリップした主人公明日香が、当時の父母、叔父と触れ合い、未来への希望を取り戻すという話。

    明日香の実家は喫茶店を営んでいたが、母親を2カ月前に亡くした明日香は、希望をなくしていた。父親は母親の葬式にも来ず、消息不明状態。
    大好きだった叔父も小学生の時に亡くしており、喫茶店を売ろうかと考えていた。
    明日香の恋人隆が不動産屋を連れてきたのだが、変わった不動産屋で、
    副業でお香を売っていた。
    なかば押し売りのような形で、明日香は”明日の匂いのするお香”を購入し、試した。
    匂いを嗅ぐことで、眠りにおち、夢の中で1966年へタイムスリップする。

    1966年の世界では、ちょうどビートルズが来日しており、
    ビートルズが宿泊するヒルトンホテルの近くに喫茶店はあった。
    ここで明日香は皆と過ごすことを幸せと感じていて、現在の世界ではもう2週間も眠りから覚めない。
    心配した恋人が、自分もお香の匂いを嗅ぎ、明日香を連れ戻しに夢の世界へやってくる。
    ちょうどその頃、母親の妊娠が判明し、子供の名前を女の子だったら、
    明日へ生きる糧として、明日香と名付けられたことを知る。
    そして、未来への希望を見出し、恋人と夢の世界から帰る決意をする。
    眠りから覚め、恋人と喫茶店で働いていると、消息不明であった父親が帰って来、そのシーンで物語は終了。
    1966年の出来事は割愛したが、大凡のあらすじである。

    舞台美術の喫茶店は良かった。
    喫茶店には出入口、トイレ含め、扉は5つ。奥へ入るところには扉はないが、
    6つの出入口。
    「夏への扉」と「7つ目の扉」をかけているのかと、思ってしまった(笑)。

    1966年に合わせた、古めかしい衣装や歌を歌うシーン(ここで客席から手拍子!)、シェーのポ-ズ等、時代背景を感じさせた。

    役者陣は皆さん好演していたので選ぶのは難しいが、
    個人的には、微笑ましい中にもしっかり魅せる、明日香の叔父さん役の阪本浩之さん、出てくるだけで舞台の雰囲気が明るくなるビートルズ大好き高校生役の末広ゆいさんが良かった。

    ほぼ時間どおりに上演開始。
    こういう当たり前のことができる劇団は少ないので、評価したい。

    1

    2012/03/23 01:09

    0

    0

  • ご来場&コメントありがとうございました。

    2012/03/24 01:49

このページのQRコードです。

拡大