素晴らしい一日 公演情報 自転車キンクリーツカンパニー「素晴らしい一日」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    確かに素晴らしい
    芯の通ったあたたかい魅力にあふれる舞台。当日パンフの写真はみな素敵。

    ネタバレBOX

    幸恵(伊勢佳世)が貸した20万を返してもらおうとするも、友朗(内浦純一)は無一文で、一緒になってトモローの友人知人に借金をする、その1日を描く。
    ゴルフ場の歌川椎子と元大物女優の歌川(付き人に石澤)から、弁当屋の石澤美和から、キャバ嬢の安藤聖と帰国子女で金持ちの女子大生の安藤から、婦警の浅野千鶴とシングルマザーで頑固な浅野から、次々に金を借りるトモロー。引きっぱなしの幸恵を尻目に、有言実行、20万(正確には19万)を借り切る。
    地味でいて変なこだわりを意識してしまう幸恵は、一般大衆の代表のよう。序盤、パチンコに興じるトモローに嫌悪感みたいなものを幸恵同様もってしまう。カネにダラシなくて定職をもたずにフラフラしている人間に対する意識が湧いてくる。それが、キャバ嬢あたりから揺らぎ出し、トモローに尊敬のような感情を抱いて、しまいにはみんなハッピーなんじゃない、と思わせるマジックのような舞台だった。

    5名の女優も内浦もみな魅力的な人物だった。特に女子大生・元女優。トモローの、実は奥さんだったというクダリを含め、その優しさ?というか受け止める気概というか、いい感じにフィクションな人物だった。演じた内浦が素晴らしのか。

    幸恵のラストの「素晴らしい一日でした」というセリフが、凡庸な言葉でいて、キラキラしている感じがした。ちなみに、キャバ嬢の登場方法(カラクリベッド)は意表をついていて面白い。婦警のチャリンコとかも。

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    2012/03/13 00:16

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