テトラポット 公演情報 北九州芸術劇場「テトラポット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    海の底で
    北九州のオリジナルプロデュース公演とのことだけど、北九州のアピールになったのかしら。

    舞台は集中してみていられた。幻想的でちょっと神秘的な印象。演技も良かった。

    ネタバレBOX

    震災の津波により亡くなった人々と生きている人との海に沈んだ記憶のような舞台。海坂家の四人兄弟を中心にそれを取り巻く女たちとの漂うような会話が魅力。

    嫁の妹であり教え子でもある葦香(折元沙亜耶)に手を出す(最終的に結婚?)長男・一郎太(谷村純一)、養育費の支払いが滞る次男・圭二郎(寺田剛史)、(多分)生き残った三男・三太(大石将弘)、高校生の彼女を孕ませてしまった四男・四郎(藤井俊輔)。
    死んだ人の記憶の中に迷い込んだ(実際には海に落ちた?)三太が、時間や空間が入り混じった世界で人と会い、陸に帰る。

    46億年という長い時間続いてきたあたりとか、陸に帰れとか、パンフの主宰挨拶でちょっと理解できた気がする。
    終盤の「ボレロ」。単純なリピートでないが、繰り返し繰り返しの世界で三太はどこに向かうのかしら。人はどこに向かうのかしらと思った。

    海の中みたいな照明が控えめで良かった。舞台もしっかり作られていた。
    序盤のノイズ(波の音?)と短い暗転の演出は好み。ベジャールの「ボレロ」の挨拶時みたいだなと。

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    2012/03/04 11:25

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