テトラポット 公演情報 テトラポット」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    悪くはないけど
    他作品に比べれば、何か、魅力が、ねぇ。。。

  • 満足度★★★

    どうしても
    「わが星」と比べてしまう。
    悪くは無いけど、何か物足りなさが残った。

  • 満足度★★★

    まだまだ変化中
    いつもの、断片的な台詞や場面の連続がやがて「大きな物語」に
    集約していく…はずが、今回あうるすぽっとの、余りにも大きな
    スペースを持て余してしまったのか、演出・選曲・台本共にだいぶ
    健闘しつつも、以前の作品に比較すると、やや一歩、といったところ。

    ただ、役者の演技と台詞回しには、柴氏独自のユーモアと機知が
    相変わらずみられるので、次回作はより自然に空間や物語を乗り
    こなせるんじゃないか、と強く思いました。

    あうるすぽっと、ほぼ満席、という事実に、柴氏、そしてままごとへの
    期待を何より強く感じましたね。

    ネタバレBOX

    舞台をハッキリとした具象(具体的には校舎の教室)に設定せず、
    入り口部分の枠組と、椅子、黒板だけの簡素なものにした方が
    演出出来る幅が広がったのでは、とまず観終わっての感想。

    以前の作品と同じく、教室が海の中、校舎の屋上、主人公の家、
    その他諸々とどんどん変わっていくので、なまじ教室のセットが
    残っていると、イメージが阻害され残念だな、と。

    物語の内容は…うまくいえないですね。主人公・三太は、今はただ
    独り土地に帰ってきた男であり、その姿はそのまま陸から海へ
    戻ってきた、先祖がえりを試みた哺乳類、人類になぞらえられます。

    三太が事故で、はたまた自殺を試みて海で溺れたのか、その辺の
    事情は定かではありませんが、意識を失った彼の過去の記憶と、
    46億年のあいだ連綿と続いてきた生命そのものの記憶とが幻想的な
    タッチで描かれていきます。

    台詞回しは言葉遊びを多用しつつも、洗練されて上手いな、と
    感じさせるものが多数。あと何気に、役者の演技、台詞に相当
    笑える要素が入ってきており、次回作以降に引き継がれる新
    基軸となる事をひそかに期待しました。柴氏は笑いのセンスも
    あるのでは、と思います。

    個人的に、中絶を迫られた女子が「この46億年続いてきた命が
    ここで終わってしまうんだよ…私はそれが悔しい、悲しい!」と
    叫ぶシーンに目頭が熱くなりました。そうか、そういう見方も
    確かに出来ますよね。

    最後、楽器の出来ない三太が楽団を指揮する姿と、海で溺れて
    もがき苦しむ姿とがオーバーラップさせられるシーンは、その
    発想の巧さと残酷さにすごく驚いたけど、

    楽団全員に途中ソロの見せ場をつくってのボレロ演奏は高らかと
    響き、決して観て損したな、とは思わせないところが、良い作品
    だったんだな、と、本当に思っています。今は。
  • 満足度★★★

    キツかった
    飲み込み悪くてごめんなさい。


    やはり、わが星と比べてしまいます。
    ☆2.5に近い☆3

    ネタバレBOX

    暗転多用はすごく良かった。
    四男が空中から落ちてくる所はタイミング抜群。

    三男の声が枯れて喘息のようにヒーヒーしていて心配に。
    妊娠した彼女は声が甲高くイライラ演技で死ねと思えました。
    お母さんは声の出し方が素人っぽくて何を言ってるのかワカラナイ。

    様々な楽器が出てくるもんで、最後は楽団でもやるんだろうなー。はいそのとおり。
    でも、それはとてもよかった。
    あの最後を見るための長い前フリ、分からないまま話は進んでいたんだな。
    でも、話が分からな過ぎて本当にキツかった。キツかったよー。

    終わり良ければすべて良し。
  • 満足度★★★★★

    観ればわかると思う
    さすがです。観て聞いて感じてほしい。

  • 満足度★★★★★

    好き!
    私はこの作品好き!
    気に入った!
    プロセニアムの劇場でどんな演劇やるのかと思ったけど、
    こんな作品も作れるんだ。
    柴幸男は天才だと思う。
    役者も良い演技だった。

  • 満足度★★★

    わが星と比較して・・・
    「ボレロ」は聞いたことはあるが曲名しらない、というレベルの私ですが、曲そのものに興味を持ちました。
    しかし芝居自体は満足とまでは至りませんでした。中間の部分で退屈して眠気が・・・。

    かといって全然だめだったというわけではありません。最初の急激な場面転換のところとか、最後の演奏シーンとかはかなりよかったです。
    2回観たら、もう少し意味がわかるのかも。ちょっと難解に感じてしまった。機会があればもう一度観てみたいという気もします。

  • 満足度★★★

    海の底で
    北九州のオリジナルプロデュース公演とのことだけど、北九州のアピールになったのかしら。

    舞台は集中してみていられた。幻想的でちょっと神秘的な印象。演技も良かった。

    ネタバレBOX

    震災の津波により亡くなった人々と生きている人との海に沈んだ記憶のような舞台。海坂家の四人兄弟を中心にそれを取り巻く女たちとの漂うような会話が魅力。

    嫁の妹であり教え子でもある葦香(折元沙亜耶)に手を出す(最終的に結婚?)長男・一郎太(谷村純一)、養育費の支払いが滞る次男・圭二郎(寺田剛史)、(多分)生き残った三男・三太(大石将弘)、高校生の彼女を孕ませてしまった四男・四郎(藤井俊輔)。
    死んだ人の記憶の中に迷い込んだ(実際には海に落ちた?)三太が、時間や空間が入り混じった世界で人と会い、陸に帰る。

    46億年という長い時間続いてきたあたりとか、陸に帰れとか、パンフの主宰挨拶でちょっと理解できた気がする。
    終盤の「ボレロ」。単純なリピートでないが、繰り返し繰り返しの世界で三太はどこに向かうのかしら。人はどこに向かうのかしらと思った。

    海の中みたいな照明が控えめで良かった。舞台もしっかり作られていた。
    序盤のノイズ(波の音?)と短い暗転の演出は好み。ベジャールの「ボレロ」の挨拶時みたいだなと。
  • 満足度★★★

    テトラポット観てきました
    感想は「ボレロ」。



    柴さんの中で音楽の方が勝っちゃってたりするんかな。

  • 満足度★★★

    生者と死者の対話
    海とラヴェルの『ボレロ』をモチーフにして、生と死の境界を漂う人の姿を描いた物語で、複雑に前後する場面展開が印象的な作品でした。

    柴さんの作品には珍しい、大掛りで具象的なセットの中で、序盤は短い暗転を挟んだ断片的なシーンが目まぐるしく続き、次第に登場人物の関係が明らかになるにつれて、生命の進化や水の循環といったトピックが登場人物達のエピソードに絡み合い、生きることの掛け替えのなさを感じさせる物語でした。

    台詞や役名に言葉遊びをふんだんに用い、それがただ遊んでいるだけでなく内容に密接に関係しているのが良かったです。特に最後のクライマックスの場面では同音異義の2つの言葉がその動作のレベルでも同じ動きで2つの意味を表していて見事でした。
    暗転とセットを上手く使った唐突な出捌けの仕方がユニークで楽しかったです。

    話や美術や音響が具体的であるがために、逆にシンプルな表現から立ち上がる演劇ならではのマジカルな質感が弱まってしまったように思いました。
    音楽に影響を受けた強い形式的方法論からユニークかつ普遍的な情感を生み出していた『わが星』や『あゆみ』に比べて、この作品ではそのような形式性が弱く、物語性を原動力に展開する一般的な演劇に近付いていて音楽性やダンス性が薄まっていたのが残念でした。

    台詞の発声の仕方を含めた聴覚的デザインの精度が柴さんにしては低いと思いました。ラストの場面はとても盛り上がる流れなのは分かるのですが、その意図に対して表現が甘く感じられ、気持が乗らず興醒めしてしまいました。

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