満足度★★★★
身につまされた…
観客は、それぞれの人生を踏まえ、この芝居を観ると、それぞれ笑えるポイント、泣けてくるポイントが違っただろう。
どの登場人物に感情移入できるか、で、何かを試されている様な気分になった。私の母は重い病気だけれど、私はまだ彼女が死ぬとは思っていないな、なんてことを、ふと考えてみたりもした。別の観客は、私がスルーした或るシーンで、号泣してしまったという。
しっかし、三田村オジサマ、面白かった。巧い役者さん達が、抑えた演技でみせる芝居かと思わせて、実はやりたい放題やってくれましたな。泣くに泣けなかったじゃないですか!
マー義理の4人の役者さん達は、初見だったのですが、一気にファンに。2月末の公演、観に行く予定。
良い素材を風味を生かしつつ調理した逸品料理、みたいな公演だったと思う。毒を孕みつつ、とても演劇的で。素材はふぐだったのか。
余談ながら、麻丘めぐみさんの瞳が、めちゃめちゃ可愛かったということを付け加えておく。尚且つ、高乃麗さんがヤン姐な役で、驚かされた。