君には頭がさがる 公演情報 電動夏子安置システム「君には頭がさがる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    本当に怖いのは
    面白かったです。
    怖いのに笑える。いや、笑って見ているんだけれど、ちょっと怖い。
    昭和初期の因習や迷信の残る山村で、「ムラに帰属するということ」についてとてもよく練られている話だと思いました。

    最後まで見ると、本当に怖いモノの正体が分かってちょっとゾッとします。

    (ネタバレは本当にネタバレしていますので気をつけてください)

    ネタバレBOX

    黒川が幽霊ではない、というところで無理を感じました。
    タマネギとか金縛りとかの村人のリアクションが、見えてないふりをしているだけならああはならないよなと。
    しかし、そこで思い出したのが「脳は見たいものしか感知しない」という『姑獲鳥の夏理論』(by京極夏彦)。そう納得すると、一番怖いのは、黒川の存在を消し去っているゆかいな村人たちだと思いました。
    その次に怖いのが奥さん。
    最後の最後に出て来る深川さんは反則っぽいなー(笑)


    立派なパンフレットに書かれた「お芝居に絡む9つの民話」が興味深かったのですが、前説の人の話が長くって騒がしくって、気が散って上演前に読み切れなかったのが残念でした。
    まだ時間あるから後説の分も話そうとか、14時57分までしゃべってまだしゃべろうかとか、どんだけしゃべりたがりなんですか!(笑)
    いえ、悪い人じゃないと思いますが。むしろサービス精神の表れだと思いますが。
    個人的には、前説の注意が終わったら、今しばらくお待ちくださいと言って少し自由な時間をいただけると嬉しいです。パンフレットの民話は、上演前に読んだ方が面白かったし、語句の意味もすんなり入ったと思います。

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    2012/02/24 20:58

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