満足度★★★★★
映画のよう
素晴らしかった。
家を建てるという物語について、
日本では家族の死と同じくらい
微々たるものしか語られていないんじゃないかと感じた。
役者ひとりひとりの表情の変化を追う中で、
韓国では、それぞれが豊かな思い入れを、
家を建てるという行為に抱いていることが感じられた。
それらを完全に理解するのは難しいとも感じられたものの、
韓国の人たちと同じくらい
家を建てるということに強い思い入れを抱いていた
死んだ父親の言葉を
頭の中で照らし合わせながら、
舞台に向き合う中で少しずつ自分も近づいていけたように思う。
日本で生まれる物語も、
これだけシンプルで力強ければと思う。
舞台の上で生まれる魅力の多くは、
韓国の役者たちの魅力的なしぐさや表情から生まれるものだった。
それらを最大限に生かす脚本だったように思う。