満足度★★★★
どこかの。
「ストロベリー」以来お久しぶりの国分寺さん、この公演以降活動休止とは悔やまれます。
どこかにありそうな工場、どこかにいそうな人たち、どこかありふれていそうな悩み、葛藤、フラストレーション。誰もが身に覚えのある厄介さやうっとおしさ、不快な感じ。連綿と続く「生活」の物語。
夢と現実の間で苦しみ、妥協し、また夢に支えられ。各々が抱えた鬱屈した想い、誰かにぶちまけたり暴発したり自爆したり…。
はっきりとした収束に向かわないけれど、これからもこうして人は生きていくのだなあ、と何か納得させられました。
その時々で移ろう気持ちの描写が、脚本も役者さんもとても細やかな印象。