満足度★★★★
現代の大人のファンタジー
ふうふうは倦怠期、夫は浮気性で毎晩こうもりに変身して飛んで息夜遊び。妻は男友達ウルリックの手助けで妖艶な美女に変身し、逆に夫を魅了を口説かせる・・・って、こういう幻想って女の人はみな持っているのではないかな。
ウルリック役の八幡さんの跳躍が見事で、人間じゃないみたい・・・って、これがおとぎ話だったら、魔女や妖精なんじゃないかしら。普通の男だったらベラを口説いていいはずなのに。
2/5の主役ベラを勤めた本島美和さんが素敵なことを書いていて「ベラの変身を助けるウルリックはプティさんの代弁者なのではないかと思えてきました。プティさんはウルリックを通じて「人生を嘆いてばかりいないで、笑顔で切りぬけなさい」とメッセージを送っているように感じるのです。
本当にそうですね。
昨年亡くなったローランプティさんの作品ははじめて観ましたが、コミカルかつ深さもある。踊りの種類の多種多様、フレンチカンカンチャルダッシュ、期待通り最後はウリンナワルツで終わる。バレエが始めての人にも安心して薦められる