トーマの頃を過ぎても 公演情報 Pal’s Sharer「トーマの頃を過ぎても」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題261(12-014)
    19:00の回、整理番号付前売券、18:30開場〜21:00終演。座布団(2枚)席、パイプ席、座席。舞台が少し高目なので目線的には中段の席がいいのかも。

    最初の「トーマの心臓」は「作品集Ⅰ期」の後のほうの版ですね、わたしが持っているのは赤い背表紙のもの(なのでかなり古い)、終盤の2冊はパーフェクトセレクション(大判)、24年組、萩尾さん、竹宮さん、大島さん、みんな読んだ、原作からの引用もあり、遠い昔を想い出す。

    ネタバレBOX

    高校生から30代までの人生を描き分けています。19:01鐘の音で開演、1995年の阪神淡路、2003年の結婚式、1993年の「キマイラ」、2010年夏の別れ、2011年の病床、2012年のお墓参り。暗転時に年号が表示されます。

    ボランティア部をスタートし、いろんな人生経験を経て、最後、「ひとり」のために集まってきます。年代の演じ分け、女性ならではのエピソード、楽しいこと、哀しいこと、家族、夫婦、結婚離婚、親と娘...たいへん丁寧に描かれています。

    セーラ服、ジャージ、結婚式用のドレス、喪服など衣装も場面ごとに。

    萩尾さんの作品は舞台では見ないことにしていました。「半神」も「トーマの心臓」もみていないし、「11人いる!」はNHK版が酷くて、映画ももうひとつだった、アゴラ「1999年の夏休み」はちょっと違うけどよくなかった。

    なので、本作はどうかとても気になっていましたが、とてもよかったです。もともとSFから入ったので「11人いる!」が初めての作品でしたが、ちょうどマンガの文庫が刊行された時期であり、「作品集1期(17巻)」が出た時期でもありました。
    校庭から聞こえてくる声、下校を促す「家路」、船の汽笛、セミや鳥の声、チェンバロ…、いろいろな音、成長とともに衣装も変わる。変わること/変わらないこと、「時間は戻らない」し「川は流れている」。

    金木犀は秋の香り。桜が舞い散り、白いベンチで編んでいたのは桜色の小さな手袋。カサブランカの花言葉は…「雄大な愛、高貴…」。

    聡子からの贈り物、ページに挟まれた手紙…なんていいシーンでしょう。そして…私は、そっと本を閉じ会場を出ます、外は冬、日曜の夜。

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    2012/01/15 22:07

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