満足度★★★★★
愛すべきダメ男『アントニーとクレオパトラ』の上演は初めて観るが、こりゃ難しい作品。なにしろ意を決して自害するアントニーが、しばらく死ねず舞台上に残らねばならない。よほどしっかり作らねばギャグにもなりかねない展開である。 が、そこはさすが吉田鋼太郎。かっこ良すぎる。アントニーの空気感が舞台を丸ごと支配していて文句なし。 手痛い敗戦をした後の、「陸が俺に歩くなと言っている!」との件はアントニーの配下と共に涙がこぼれる思い。 それだけに、アントニー死後の喪失感が半端なく、舞台が空っぽになったようだった。
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2012/01/06 01:27
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