満足度★★★★★
愛すべきダメ男
『アントニーとクレオパトラ』の上演は初めて観るが、こりゃ難しい作品。
なにしろ意を決して自害するアントニーが、しばらく死ねず舞台上に残らねばならない。
よほどしっかり作らねばギャグにもなりかねない展開である。
が、そこはさすが吉田鋼太郎。
かっこ良すぎる。
アントニーの空気感が舞台を丸ごと支配していて文句なし。
手痛い敗戦をした後の、「陸が俺に歩くなと言っている!」との件はアントニーの配下と共に涙がこぼれる思い。
それだけに、アントニー死後の喪失感が半端なく、舞台が空っぽになったようだった。
満足度★★★★
ふたりの恋の駆け引きの結末は・・・
ローマの英雄マーク・アントニーがエジプト女王クレオパトラに愛を捧げた物語。ですが・・アントニー(吉田鋼太郎)とクレオパトラ(安蘭けい)に「バカップル」という言葉をひさしぶりに思い出しました。蜷川さんの演出がとてもわかりやすかったので、はじめての『アントニーとクレオパトラ』でしたが、とても楽しかったです。
鋼太郎さんは相変わらず、とてもよかったです〜。でも、今回はシーザー(ジュリアス・シーザーの姪の息子オクテヴィス・シーザー)を演じた池内博之くんに目がハートになりました。精悍で堂々としていて、どう見てもかつての英雄マーク・アントニーより強そうでステキでした。
満足度★★★★
迫力ありました
蜷川シェークスピアは何回か見ているが、やはりうまい。
吉田鋼太郎さんのアントニーは雄弁で、堂々としてはまり役であったと思う。
女王クレオパトラ役は安蘭けいさん。こちらも女王の気高さと華やかさをうまく表現されていたと思う。
このホールはすばらしいのですが、チョッと遠いのが難点