満足度★★★
若い それ自体魅力的ですね
とにかく「若いなあ」という10人の俳優さんたちです。
ですから、テンポ、せりふの言い回し、椅子を使っての台上前転などの動作に、若々しい、活気に満ちたものを感じました。ショートコント風の恋愛オムニバスも、1つ1つがしっかりとこなされて、意図する場面も、自然に笑いがこぼれるほどでした。
軽いタッチで、後に残るものは多くはありませんでしたが、これは脚本と、選者のせいでしょう。さわやかさは、いただけたのですから、それで充分です。
注文は、2つあります。
①「若い俳優」中心の劇団には、いつも書くのですが、劇団の年齢構成についてです。今回は、どの作品もクリアしていましたが、少し「重い劇」あるいは「中高年の必要な劇」
では、厳しいものがあると感じます。もちろん「客演」として、年配俳優を呼べばいいことですが、劇団に「いるだけで重くなる」「存在自体が落ち着いた雰囲気を醸し出す」俳優が複数いればいいのになあと思いました。若いということ、それ自体は確かに魅力的ではあるのですが、それだけでは行き止まりになる場面が、必ず到来すると思います。
②最後のドラマ。「ホモ」の挿入は、必要あったかなと思いました。それを劇に入れることには、別にこだわりはないのですが、劇団として、何か意図はあったのかなと。「笑い」をとる場面に使われていたようで、私にはやや違和感がありました。別の小品でもよかったのではないか。そんな思いです。
これからまだまだ伸びていく予感のする「若人」です。
たくさんの挑戦をし、成功しては喜び、失敗しては、悔しさを抱きつつも這い上がり、さらに上を目指して努力し・・・
ありがとうございました。
2011/12/27 13:58
まだまだ発展途上の私達ではありますが、これからも何卒よろしくお願いいたします。