ハリケーン嬢 ~The Queen of EMERALDAS~ 公演情報 スーパーグラップラー「ハリケーン嬢 ~The Queen of EMERALDAS~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    オズの魔法使いのパクリ
    オープニングのショーが素晴らしかった!ただ、ワクワクしたのはこのショーを含む前半部分。

    ショーは確かに相当なレベルで、おやおや、ミュージカル?なんつーて思えるくらいプロ並、劇団四季バリバリのハイレベルで、かなり練習したのだろうね。。

    以下はネタばれBOXにて。。(2009・4・20)


    ネタバレBOX

    主人公の引きこもりの女子高校生・東ひとみが自宅の部屋でPCに向かい小説を書いている。

    その小説が今回の物語「ハリケーン嬢」
    ひとみはハリケーン嬢になって現実の世界の大人たちを物語の中で抹殺しようと企む。

    物語自体は『オズの魔法使い』のパクリです。
    だから、東の魔女、西の魔女、そうしてドロシーが最後に行き着く南の魔女も出てくる。。

    ファンタジーのようだが、最後の終わり方は現実的で尚且つ本当の現実を知らなかった東ひとみの世界がそこにある。

    母親が亡くなる瞬間、「助けて、助けて!ひとみ・・」と訴える母に対して、

    『私あなたのこと嫌いじゃないけど、でも、助けてあげるほど好きでもないの。』 と突き放す。
    ワタクシの嫌いな言葉である。

    コミカルな演出でこの言葉を吐くなら解る。

    しかし・・・相手は母親なのだ。

    母親に対して

    『私あなたのこと嫌いじゃないけど、でも、助けてあげるほど好きでもないの。』

    と、見捨てるのだ。結果、母親は死ぬ。

    ぜんぜん「清く、正しく、美しく。」ないのだ。


    そうして・・・本当の現実を知らない東ひとみはひとみを気遣って様子を見に来た兄や教師や友人や同級生の藤堂に、

    「小説の中と同じように死なないよね?本当は死んでいないんでしょ?」
    と、まるで空気中を彷徨う行き場を失った哀れな蝶のように言い放つのだ。


    0

    2007/12/31 00:05

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大