満足度★★★★★
一般客が心底楽しんでいた舞台でした
観劇3回目なので、統括を。
最初は、こなれていなかった部分もあり、やはり、雄太さんの作品ありきの8割世界かな?とも感じましたが、観る度、深さを感じる石原戯曲の虜になってしまいました。
終演後、後方席から、名前を呼ばれ、すぐにはどなたかわかりませんでしたが、息子の幼稚園の同級生のお母様で、卒園後、20年振りぐらいに会う
旧友でした。
何でも、「ガム噛め!」でファンになり、今回も劇団からのメールで上演を知り、遠くまで、観にいらしたそうで、終演後の表情が、目がキラキラして、楽しそうでした。
昔は、映画ばかり観ているヒトでしたが、8割世界のお陰で、芝居の楽しさに目覚めたとのこと。嬉しそうに、「ガム噛め!」のDVDを買って、帰って行かれました。
石原戯曲は、登場しない人物までが愛おしくなる、秀逸な作品で、そこに、各役者陣が命を吹き込み、まるで、実在するかのような保育園風景を見せてくれました。
あ、そうそう!一つ思ったこと。すみれお姉さんの惣介への冗談話、3回とも、お客さんがクスりとも笑わなかった、あさりがほたてになるって話、あれは、はまぐりぐらいにした方が笑えそうに思いました。それだと、鰤とハマチの例もあるし、惣介が信じてもおかしくないけれど、あさりとほたてじゃ形状が違い過ぎて、観客も無反応でいるしかないのだと感じました。
今日で千秋楽なのがとても残念!
この舞台、きっと、たくさんのヒトを演劇好きにする資質を備えた作品だと思いました。