二手目8七飛車成り戦法 公演情報 劇団鋼鉄村松「二手目8七飛車成り戦法」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    2時間の大作
    まず、観てタイトルの意味がわかった。深い意味をもったタイトルだ。
    (コリッチのバナーのタイトルが違っている…)

    楽しませる仕掛けがいっぱい。モノによっては、一部の人にしか伝わっていないものもあった。自然体で組み込まれているから私もたぶんいくつかをスルーしてしまったように思う。

    将棋を知っているとなお楽しいが、しらなくても十分楽しめる。
    ザキヤマ7段と名人コブラの対決、馬場奨励会員と倉橋女流三冠の”対決”が見ごたえがあった。個人的にはピュー太の小ネタ+ボス村松さんの自虐ネタがお気に入り。

    ちょっと残念なのは、盛りだくさんだったがゆえに、全体としての柱の伝わり方が弱くなってしまったこと。初日かつ観ていたのが最後方だったからかもしれない。

    ゲストの裕本さんがいいアクセントだった。特にあのタイツ。ほんとにどれぐらいの人が東京ペンギンを覚えたのは、興味がある。あと木成さんが相当受けていた。

    一部で賛否があったアフタートークだが、とても参考になった。TL上でよく見るかたの生感想が聞けるのは、文字では伝わらない感覚が理解でき、特に、同じ芝居の同じ時間帯を共有したからこその”共感”が心地よかった。

    ネタバレBOX

    一番の主役は名人コブラだったような。
    随所のネタが最高。名前の由来、紙メガネ、手を挙げたままの”静止”、口癖など。でも存在感も半端なかった。まためちゃくちゃ好きな役者さんが増えた。

    アフタートークでは名が挙がらなかったが、ザキヤマ7段も負けてなかった。
    ミラノサンドへのこだわり、長考の表現よかった。

    馬場奨励会員は、髪が顔にかかるのが気になった…。あとスカートに衣装替えしたときにトップは狙いなんだろうか。それとも間に合わなかったのか?ちょっとアンバランスだった。

    倉橋女流三冠は、場面を追うごとにいいアクセントになってました。抑揚がない感じは演出???

    ピュー太はつぼった。最初の登場の仕方、自爆する差し手。楽しい。

    あとの役の人もよーく思い起こすといい感じだった。最初は、個性がないとおもったが、狙いなんだろう。
    場面に大人数いても気にならなかったし、自然だった。
    (意味なく場面に登場人物を残すやり方をやる人もいるが、まったくそれとは違う)
    場面の使い方はよかった。控室、ドトール、家、対戦場、群馬、それぞれすぐにわかる。これはすごいと思った。

    ただ、残念なのは、ちょっと盛りだくさんで、雑かなっておもう場面がいくつか。たとえば、全員が寝っ転がるシーン。
    あと理事がなぜ革ジャン???

    その他お気に入りのシーン。
    村松が将棋について熱く語るシーン
    群馬の山奥の瞑想
    鈴木会長
    名人が設計図を見るシーン
    (こうやって書いているといろいろ思い出す。本当に盛りだくさんだったんだな)

    最後に、棋盤のモニター構図は、工夫が細かいな~と思いました。

    追加。個人的に”新しい芝居”って…。
    歩き観。全裸で樽の上をジャンプする。客席に豆腐やワカメが飛んでくる。
    開演前に観客からアンケートをもらい、それを劇中で使う。
    っていうのが最近観たもので、新しいと思ったこと。


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    2011/12/03 11:07

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  • 言葉が多いゆえの散漫は、私の書く脚本の多くが抱える弱点で、

    実は、もっと話の筋がしっかりした奴を書こうと、脚本の一行目を書く前には

    いつも思ってるんですね。

    次こそは、であります。

    裕本さんと木皮さん、ゲストの方が輝いて見えたのはうれしいですねー。

    稽古場に1回来ていただいたのと、本番前に10分ほど打ち合わせをしての、

    登場でした。

    2011/12/04 08:39

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