満足度★★★★
“らしさ”の向こう側?本谷有希子の視線をそのままに、やわらかい筆ペンで戯曲を書いた印象。もっとギスギスしててドロドロしてるのが“本谷らしさ”のようなイメージを持ってしまうんだけど、そういったところは今回は薄味。“らしさ”は失ってはいないと思うけれど、“ふつう”の作品を描く人になったのかな、と思うとちょっと淋しい気もしたり。前回公演『FFSNF』の揺り戻しが来たと思うと、何となく納得はするのだけど。父娘である近藤芳正&馬渕英俚可を筆頭に、役者陣が抜群に素晴らしい。本谷というよりは役者陣の印象が強い公演だったということになりそう。
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2007/12/24 00:36
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