メリー 公演情報 国分寺大人倶楽部「メリー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    細かいディテールが受入れられず。
    美術も含めた舞台の設定が気になるくらい大きな壁になって、それ以上物語に入り込ませず、後半の大技さえも不発感が。103分。

    ネタバレBOX

    (完全ネタバレです。)


    設定が全然理解できず。
    舞台はどこか地方(福岡?)の予備校の談話室みたいな感じなのだけど、喫煙ブースあり、勉強してる者あり、赤本あり、大学パンフあり、講師・職員もも出入りして作業してたりといったいどんな目的の部屋か皆目見当つかず。

    主人公のえいじは現役で東京の大学に進学したりゅうじに羨ましさを持ちつつも友達関係が続いているという地方の地元に残っている予備校生という設定だと思うのだが、地方の予備校にしては資料やパンフは全て東京の大学のものだし、大学受験用の予備校なのに廊下には東京の私立高校受験のための貼り紙が。設定としてはあまりに意味不明。会話では背景をそれほど語っていないだけに余計、物語の設定をきっちり具現化するようなセットや小道具を仕込むべきでわ。

    話自体も暗転でシーンを切り替えるのだが、その時間の進み方の提示が不親切な上に、ムダに入れ替えてみたりして、余計見づらく。各シーンのエピソードも1つの作品として繋がりを感じるものでもなく。

    終盤、この物語自体舞台という名の箱庭で、物語からハズれた者は存在しないことになっているという大枠をぶち壊すような大技を仕掛けているのだが、ネタを提示してから同じシーンをもう一回りさせるのはただ冗長にさせるだけ。あまり効果的には機能していないように思えた。

    各キャラクターもそんなに背景を描かれているわけでもなく、なにか大きく展開を担っているわけでもなく、ほぼ全員が使い捨てのような雑なプロットの上にあるのも話を上辺だけに感じさせるようで…。

    タイトルもあまり本筋を反映するわけでもなく、同名のキャラもちゃんとクローズアップされてるとは言い難いので、ここら辺も中途半端。

    現代のリアルな若者の現代口語での作劇というだけで、たしかに今作はポツドールやsmartball等とは違うものであるけど、それは同列させるのがおこがましいほどあまりに作品として作りが雑だからというのが要素として大きいと言えよう。

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    2007/12/23 10:30

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