満足度★★★★
誰もが持つ闇
たすいちを観劇するのも6作品目ですが、今回も楽しめた。
つまらなくて飽きることもないし、観ている側がはずかしく
なるようなこともない。当たり前のようでスゴいこと。
6月公演「人間嫌い」での窪田裕仁郎、黒沢佳奈コンビが
今回は妖しく「闇」を魅せる。それでいて、二人の「悪」が
時折見せるほんのわずかの本心になぜか心を動かされる。
他の出演者も素晴らしく、永渕さんはカワイらしくも
採血に狂ってるマッド看護婦を、安田さんはちょっとおませな
子供で、インパクトあり面白く良かった。
拘束ピエロの池田氏が最後葛藤する様は、
いいところを持っていったかと。
きっかけさえあれば「だれもが悪人」になってしまう、
また「悪」から脱することができるのも人間なんだということか。