背中から四十分 公演情報 よろづや商店「背中から四十分」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題168
    13:00の回。中野坂上から移動中、さきに一言。ここは3回目ですが、狭い舞台であまりよい印象を持っていませんでした…、ところが、今日は驚きました、ここでこんなにいいお芝居に出会えるなんて思いませんでした。脚本、演出、スタッフ、役者のみなさん…とってもよかったです、今、大江戸線の中だけど、まだドキドキしている。

    追記:12:20頃会場に着くと、もう受付は始まっていました。「?」なぜみなさん、こんなにきちんとした身なりなんだろう...。受付をしていただき外で待っていると、中の椅子を勧められました。なかなかの気遣い。

    受付時にドリンクのサービスがありました。赤/白のワイン、オレンジジュース。今までも飲み物のサービスはあったけど、ここまでの接客はありませんでした。

    ここが「ホテル」だということは中に入ってわかりました…すみません、また予習をサボっていました。やや上手側にベッド、その横にはデスク、ポットとティーパックのお茶、灰皿。枕元、電話にライト。明らかにホテルの一室。開演時間になって入り口側も閉じると完全にホテル、よくできています。

    開演までに聴こえている音楽も静かで上品。

    受付時の飲み物は「Welcome drink」、もうここから始まっていたのでした。

    ネタバレBOX

    13:06開演。暗転、ガチャガチャと鍵を開ける音、入ってきたのは長身の男とホテルのスタッフ。男の表情、なにかに怯えているのか明らかに緊張気味。お芝居が始まったばかりなのに、この役者(高橋)さん、なりきっています。しばらく一人芝居が続きます。女を待っているようで、しきりに携帯で連絡。大人の男と女の「旅行」かと思っていたら、徐々に違うことがわかってきます。

    食べきれないほどのルームサービスを注文、もうオーダーできない時間とわかっても無理を押し付ける。代金など気にせず、なにかに追われている様子。女の到着が遅れるとわかり、マッサージを頼む男。フロントからは「今晩はできない」という返事だがここでも無理を通す。現れたマッサージ師(西村)。なにかあった様子。

    ここからがこの芝居、一気に深みへ。勤めていた会社が潰れ連帯保証で借金を背負い、家族からは見捨てられた男、男は「女」と死ぬためにこのホテルへ、強気一辺倒の男が、マッサージ師による「40分」の癒しを受け、すこしずつ心を開き、心情を吐露するシーンは圧巻。

    それが目の前で繰り広げられる、これが芝居の醍醐味。さらにマッサージ師も娘を喪ったばかりで、一度は「死」を決意したことが最後にわかります。

    オイルマッサージのとき、香りが届きました。

    座席は20席ちょっとでしたでしょうか。こんな小さな空間で染み入るお話。当パンをみると再演されるのですね。必ず観に行きます

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    2011/10/23 15:20

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