ヤングフォーエバー 公演情報 壁ノ花団「ヤングフォーエバー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    観客に解ってナンボ
    シュールとか難解とか表現は様々だが、舞台人にとって観客の反応が出やすい舞台は成功といえる。それは評価云々よりも観客に伝わったという時点で表現者として勝ちなのだ。しかし、今回の舞台は???だった。中盤まではコミカルなセリフやキャストの動きで笑えたが中盤以降は王子が死んだり生き返ったりで良く理解出来なかった。リーディングのような舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    序盤、耳なし男の話から。ナンセンスコメディのような不思議な話だが、これにあまり意味はない。しかし物語そのものはクスッと笑える。
    次いで、王と王妃と門番らがスワステカの所にやってきた場面から。良く眠る王と眠らない王妃の話から移民だったスワステカが王妃に恋した過去の情景を映し出す。それを受けるかのように王妃はスワステカから犯される自分を想像し、エロチックなセリフで更に妄想してしまい、こんなことから王妃はスワステカをまんざらでもないように思ってるように見える。

    更に王様が王妃に行う足を傷つけ血を見て興奮する性癖は王妃の嫌いとするところで、この為、洗濯機の中に入れて王を殺してしまうのだが、その後の展開では王の性癖を懐かしむような行動も描写するのだった。つまり、この王妃はMでスワステカからも犯される妄想と王からのSにも期待していた節があるのだが、その後の展開ではどうやら、全ての荒筋はスワステカの妄想の中での出来事だったのかが、解らないままなのだ。

    人間を減らしたり猫を減らしたり、猫が減れば鼠が増えたりと、国を創造するにはバランスが必要なのだが、そういった仕組みを表現したかったのか、はたまた、訴えるものなど何もなくてその場面、場面の駒を楽しんで!という舞台だったのかはやはり解らない。苦笑!

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    2011/10/01 17:42

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