満足度★★
男と女
ダンサー2人役者1人の男性3人と、歌手2人役者1人の女性3人による、あまり台詞のないエロティックなパフォーマンスでした。
具体的な物語はなく、いくつかのシーンが続き歌が入る構成で、男女の性的な関係が描かれていました。全裸になったり、壁にぶつかったり、男女で濃厚に絡んだりと体を張った演技でしたが、共感できるところがなく、90分の上演時間が長く感じられました。
エチュードで即興的に作ったものをあまりブラッシュアップしないまま舞台に乗せた様な感じがあり、全体的に洗練されていない中途半端な印象を受けました。
前半で進行とは無関係に1人の役者が客席に声を掛けて会話するシーンがあったのですが、作品の要素として機能している様には思えず、むしろ邪魔に感じました。
照明のプランの意図が分かりにくく、切り替えのタイミングの精度も甘く、役者達の演技をサポートしていなくて残念でした。音響もバランスが安定していなくて、音楽を流しながら調整しているのが気になりました。
女性3人の歌はそれぞれ、ロック系、ブルース系、クラシック系の歌唱法で聴き応えがあり、3重唱のハーモニーも美しかったです。もっと歌をたくさん聴きたかったです。