満足度★★★
想像を超えるものがなかった
この劇団ユニットは以前も観たことがあるが、今回は寺島しのぶ目当てで観劇。
満席のスズナリのてっぺんから見下ろす舞台は、往時の天井桟敷の隠微な雰囲気を少しは感じさせてくれただろうか。
通路も補助席でぎっしり埋まった。
私の前の補助席に座った女性が、より見やすいとおもったのか、後ろが1つあいているのをよいことに
椅子を移動して私の鼻先に鎮座したので、彼女のお団子ヘアで視界がさえぎられてしまった。
補助席は視界確保のために階段1つ置きに設けてあるのだから、身勝手なことこのうえない。
ファッションとはいえ、そういう自分勝手な行動をとるなら、せめて高々としたお団子ヘアで満席の劇場に来ないでほしい。
観終わっての感想は、だいたい想像したとおりと言おうか。
寺島しのぶはやはり圧倒的存在感で、つぐみのひとり芝居の場面で他の女優とは明らかに演技の豊かさが違った。
そのぶん突出していて、このユニットに溶け込んでいるとは言い難く、彼女自身参加して、どの程度充実感が味わえたのかは疑問が残る。
寺島の参加が何らかの化学反応を起こせば面白かったが、ゲストの芝居以上の効果が生まれなかったように思う。