満足度★★★★★
素敵の一言
便所のマリアに目を奪われた。
黒子のような人形遣いと語りが印象的だった。
中山ラビさんのアコギの弾き語りと黒色すみれの二人のバイオリンと歌が舞台を盛り上げ、舞踏に劇中劇と盛りだくさん。
癖のある美女たちを配して、全体に緊張感のある素敵な芝居だった。
現実と虚構の間を行き来する感覚が面白い。
果たして今の自分は本当の自分なんだろうか?
本当の自分なんて初めから居なかったのではないか。
そんなことを考えながら水浸しの舞台を楽しそうに駆け回る俳優を眺めていた。
フィナーレでは黒色すみれの音楽に乗りながら私を含めた観客が自然発生的に手拍子で応えていた。
また観てみたい芝居。