蒼空~空どこまでも蒼く~ 公演情報 演激集団INDIGO PLANTS「蒼空~空どこまでも蒼く~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    散った英雄たち
    この物語は過去に何度となく、他の劇団でも公演していたので観る機会に恵まれていた。福留食堂を主軸に描いていた劇団もあれば、片目弱視の特攻隊員・倉橋を軸に描いていた劇団もあった。それほどまでに有名な物語なのだ。

    しかしだ、時は戦時中だというのに、今回の「蒼空」は平成のメイクばりばりのKAOROSEが狸メイクで濃い化粧のまま、演じていた為、その世界観に入れなかった。女優になにもすっぴんで演じろとは言わない。しかし演出家は時代に見合ったメイクの指導をしなかったのだろうか。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    時は終戦間際。片道分の燃料と爆弾を抱え敵艦に体当たり攻撃を行った神風特攻隊らの今と彼らを支えた人々の物語。

    キャストらの演技力は秀逸で殆ど欠点はない。特に倉橋を演じた藤田の生真面目さや悲壮感漂う演技力に感服したほど。しかし、女学生の初島が吐血した血の色はオレンジ色で、どうみても軽い。やはりこの場合、どす黒い血糊でいくべきだと感じた。ちなみに赤黒い血糊は下北沢で売っている。

    更に特攻隊員と一緒に飛ぶ前田聡子のシーンはやはり、ありえるはずもなく、ここでトン引きしてしまう。それでも終盤の展開で倉橋が母と妹に逢うシーンは泣けずにいられなかった。重いテーマの中、西田と足立のコミカルなタッグは一時の笑いを誘うシーンで構成としては上手いと思う。全体的には上記の課題さえなかったら完璧に近い舞台だったと感じた。それだけに惜しいのだ。

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    2011/08/01 00:47

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