「イキザマ」 公演情報 RISU PRODUCE「「イキザマ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    レスラーのイキザマ
    黄金プロレスを舞台に、その世界に生きる男たちの葛藤を描写した舞台。
    浜谷康幸は「獏天フィルム演劇企画部」でよく観ていた役者だ。彼はアクションに相応しい身体つきをしているが今回もそのたくましい身体を武器に秀逸に演じていた。お馴染みの役者を数々の舞台で拝見できるのはこの上もなく嬉しいことなのだ。笑いの殆どは松本がかっさらう。彼の書く笑いは本当に絶妙で可笑しい。会場のここそこで笑いの渦が起こる。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    黄金プロレスではそこそこ強靭なプロレスラーが所属していたが、新たにプロレスラーを募集することにした。やってきたのは何とも使えそうにない軟弱な輩たちだった。その中に38歳の見込みのありそうな身体つきの大村がいたが、38歳という年齢はレスラーにとって致命的な年齢だったのだ。

    しかし、黄金プロレスの社長らは彼らをレスラーとして一人前になるまで面倒をみようと決意する。しかし、大村は7年前から若年性アルツハイマーにかかっていたのを秘密にしたまま特訓する毎日が続いたのだった。

    大村はこの病気を知りながら、プロテストに受けにきたのだが、そう決めるまでには自分の中で絶望やら恐怖心など様々な葛藤があったが、ある時期、自分をみつめ直すことで心を解放することが出来たのだった。そうして最後に遣り残したことは何か、と自問自答したとき、少年時代に祖母と一緒にTVで観たプロレスだったのだ。レスラーになりたい。そう熱望しここにやってきたのだ。

    それぞれのレスラーが命を懸けて人としてのイキザマをリングの上から伝える物語だ。
    キャストらはこの舞台の為に身体を鍛えたのだろうか?舞台上に張ったリング上での練習シーンがさまになっており、また、幕後の松本の挨拶のグダグダ感も人間らしくて素敵だった。次回も観たい。

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    2011/07/23 15:44

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