満足度★★★★
素晴らしい!の一言です
教会で育てている孤児を引き取りたいという、3組の夫婦が名乗りを上げてそれぞれの子供を一人ずつ引き取っていくが、その3人の子供達が姉妹だった為に、長女の亜矢は、思い悩む。
養父母はとても可愛がってくれるけれど、やはり姉妹3人で一緒に居たいと言う切実な思いから、脱走して姉妹3人は教会に逃げ込む。
3組の夫婦は教会に探しに来てそれぞれを連れ戻そうとするが、長女の亜矢が3組の夫婦を説得するシーン。
すんごく感動しました。
そして、泣きじゃくりました。
亜矢演じる渡辺舞の・・生きながら引き裂かれるような表情にやられました。
ここで、だーー!と涙(┬┬_┬┬)滝涙!
そうして、シャッチョさん演じる富田誠が言います。
「自分が本当の親だ!と言って幼子の両手をそれぞれ引っ張って離さない。子供は『痛い!』と泣いたので慌てて本当の親が手を離した。という物語があったけれど、我々は三方からそれぞれ手を引っ張って離そうとしない。ここで、全員が離してやったらどうだ。」と持ちかけます。
ここでも、だーー!と涙(┬┬_┬┬)滝涙!
結果、考えた挙句3組の夫婦が教会で暮らすことになります。
3人姉妹のちっさい方の子役二人、あれって主宰(井上)の子供なんですって。
たまたま、ラッキーだったのだけれど、ワタクシのお隣の席に松澤登紀子のお母さんがお座りになりました。
で、劇団員の情報を沢山おしえてくださったのです!(^0^)
いつもの通り、ワタクシが話しかけて色々教えていただきましたっ!(^^;)
で、前の席にはこの劇団を10年位観劇してらっさる男性がいて、やはり・・劇団員に知り合いがいらして、その劇団員は親の危篤の時にもここの舞台に立っていたとか。
すんごいねっ!(・・)
それから、実はこの日妊婦役の川崎あかねが陣痛の為入院したのです。
こっちもすんごい根性です!
朝、楽屋入りして陣痛が始まって主宰が運んだらしいです(^^;)
素晴らしい!!
で、この劇団は「寅さん」的人情モノが得意なので、毎回笑いあり、涙あり、感動あり。なのだそうです。
いあーー、素晴らしかったです。
劇の合間に流れる選曲もいい。
笑いのシーンではアメリカ的でポップな音楽を楽しめるし、涙のシーンでは、、『涙そうそう』を流します。
この物語もギターの鉄人、吉川忠英氏の、『涙そうそう』を聞いているときにパチリとスイッチが入って書いたのだそうです。
年に2回ずつの公演で、二十数年前に主宰の井上と富田が立ち上げた劇団らしい。
そうして劇団員達もそれなりの年齢になっているが、また、そこが良い味が出てるのじゃないかと思う。
人生を歩んできた年輪が舞台上でも表現出来てるし、何よりも脚本自体の年齢設定が実にしっくりくるのだ。
年齢層も一桁~50代の劇団員が所属してる劇団って少ないでしょ?
で・・当然の事ながら客層もバラバラの年代です。
ってことあ・・大きな幅の年齢に支持されてるって事だよね。
客席は満席で入りきらず、パイプ椅子を急遽、出してました。
最近、20代しか居ない劇団を観ると・・「う~~ん?何だか軽いな~。」と感じていたのはきっと、社会性に合ってないからだと実感したのでした。。
笑って泣いて、観劇後には、感動で胸が熱くなって、目も真っ赤でした!
あんなに泣いたのは「祈り~」と「永遠の一秒」以来かな~。。
満たされた芝居でした。。
やっぱ観劇、サイコーですわっ!(^0^)