満足度★★★
すご~く日常的で小市民的な
エピソードを積み重ねたお芝居で、これを男性の脚本家が書いたことにまずびっくりしました。始めのうちはこのまま園児向けミュージカルに突入か?と危ぶまれたが、劇中ミュージカルのお稽古が一段落したあたりから物語はぐっと卑近なものになってきて、引き込まれました。各家庭の抱える悩みや問題、それでもかんばって親をやっている人々。あきらめ、馴れ合い、思いやり、不満、鬱憤など、こうした当たり前の感情を持つ人々を実に上手く描いていたと思います。でも、最後にやっぱり、短くてもいいから、順調に仕上がった園児向けミュージカル、見たかったなぁ。