満足度★★★★★
これからも続けてもらいたい良企画!
水天宮ピットにて芸劇eyes番外編「20年安泰。」を観た。
東京芸術劇場は現在改修中だが、その間に水天宮ピットを利用してこのような良企画を立ててくれるのがうれしい。
徳永京子さんがコーディネートした5つの劇団はそれぞれ全くカラーが違い、違うにも関わらずそれぞれが素敵で、さすがだった。
ジエン社は独自の道を行く感じの劇団。派手さはないが、後から響く作品が多い。今回も3つの芝居を同時進行させながらラストシーンでひとつに結びつけていくところはさすが。
バナナ学園は独自の世界を作り上げている。今回の公演でもやはり一番印象に残るのはこの劇団だ。最近は学園闘争をテーマにしたような作品が多いが、闘っているという姿勢を一番感じる。
範宙遊泳は観るたびに刺激を与えてくれる。いろんなことが出来る劇団で色々な作風に挑戦しているが、切り口がいつも見事だ。今回もアフタートークを芝居にしてみせるという発想が面白い。
マームとジプシーはナイーブな感受性の芝居。作品の完成度は一番高く、さりげない言葉やリズムを重ねながらいつの間にか心に響いてくる作りはさすが。
ロロは今回ロマンティックな作品を作り上げた。幻想的でとても美しい。いつも演出面で斬新な演出を見せてくれるが、今回も見事だった。(順不同)