芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り) 公演情報 芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 22件中
  • 満足度★★★★★

    すごくいい企画!!
    マームとジプシー、ロロが観れて大満足でした。範宙遊泳のユルさも良かった。しかし大きな劇場に慣れてないのか、全体的に声が聞こえづらかったのが残念でした。この5団体集めてのコストパフォーマンスは素晴らしい。

  • 満足度★★★★

    「20年安泰。」
    比べるなら、バナナ学園純情乙女組が一番良かったです。ジエン社の公演、もうすぐかしら。終演後のトークのゲストがすごく豪華で、若手とベテランの演劇人を直接出合わせる意味でも、とても意義のある企画だったじゃないかと思います。

  • 満足度★★★★★

    それぞれおもしろい
    五劇団五様で面白かった。最大の収穫は、バナナ学園の怒涛の撤収作業がみられたこと。本編よりもすげーとおもった(笑)

  • 満足度★★★★

    いろいろ
    アフタートークはケラさん

  • 満足度★★★★

    座席以外は満足
    当日券 見切れ席2000円で鑑賞。
    コの字客席だったのですが5団体中2団体が正面向きの作品で、とくに範宙遊泳に至ってはネタ部分が全く見えず、見える客が笑っているのに非常にフラストレーションを感じた
    あの席は1500円ぐらいの価値かと(範宙遊泳のネタ部分がなければ2000円でいいけど)。あと、1番の人から
    1○○○○○5
    6○○○○○10
    ではなく、
    109654
    87321
    ってちゃんと見やすい順に案内すべきかと…。

    好きだったのは範宙遊泳、ジエン社、マームとジプシー。
    範宙遊泳、いい意味で浮いててよかった。
    ジエン社、やってる役者は頭フル回転させてるんだろうな、と思えて大変楽しめた。もう1仕掛けほしかったかも。
    マームとジプシー、さすが。

    あとバナナ学園も楽しそうだった。
    ロロは影絵のシーンが好き。

  • 満足度★★★

    期待しすぎた
    オイラ的にはイマイチだったかな。現時点で短編集集まりの芝居は「15MM」が上かな。

    ネタバレBOX

    ロロ「夏が」
    よくわからないというか、つかめないまま終わりました。


    範宙遊泳「うさ子のいえ」
    衣装のインパクト、そして搬入口+搬入口外を使った演出インパクトは凄くよかった。
    ただ、そのインパクトに話がついていけてない印象を受ける。


    ジエン社「私たちの考えた移動のできなさ」
    デモ隊が東京に押し寄せてくるの話のようだったが、震災時の帰宅難民や歩いて帰宅している人達の話にも思える。
    ただ、3箇所同時での台詞でよくわからなくなるし、2階部分を使っての演技(ぐるぐる廻ってるので、見えなくなる箇所多々あり)は見やすいと言えず。全体的に何を見せたいのかわからず。


    バナナ学園純情乙女組「バナ学eyes★芸劇大大大大大作戦」
    ラストだろうと思っていたのに、4番目に持ってくる主催側にビックリ(笑)
    今回も場内狭しと暴れまわってました(笑)
    あの大人数なにに変わらぬパフォーマンス、もう凄いしです。
    しかし、全席にカッパやビニール袋が置かれてたのには、どれだけやねんとビックリしたが(笑)


    マームとジプシー「帰りの合図、」
    今回の決められた上演時間を、駅から帰り着くまでの時間として作られてた。
    同じような場面に繰り返しで、時間が進んでるように感じられず(時間の台詞を言うようにはしてたが)
    本公演も今回のようなスタイルなのかな??
  • 本当に彼らが20年安泰。なのか。
    むしろ盛り上がってる時に華々しく解散するか、やりたい事が変わったら潔く別団体を立ち上げそう。地道に20年ではなく、いつもその瞬間を切り取って活動していく人々なんじゃないかとな思えた。観た事を20年後に自慢は出来ると思う。きっともう観られないから。
    今回観られて良かったのはマームとジプシー。悔しかったのは範宙遊泳。範宙は絶対もっと面白く観る事が出来たんです。そしてそれは彼らのせいではありません。理由はあえてネタバレでなく以下に記します。
    自分が座ったエリアに当日券の人々がやけに案内されてくるなと思ったら、尋常じゃないほどの見切れ席で。せっかく範宙が面白い舞台の使い方をしたのに全然観えず。いくら自由席とはいえ、客席係りが何人か立ってたんだから見切れるって注意して欲しかった。どうやら見切れ席として本来が当日券2500のところを2000円で案内するエリアだったらしく、ちゃんと事前に予約してた自分がその席だったのは惜しくてならない。もう一度行こうとしたけど体調的にどうしても行けず、自分にとっての20年安泰。は不完全燃焼。この企画が継続されるのか、あっても運営員会が同じメンツなのか分からないからこの意見が反映されるとは思っていません。もし自分のこんなコメントでも目を通して頂いている制作スタッフの方がいれば、ご自身の現場で少しだけ意識して欲しく思います。自分はまだちょっとは慣れてるほうだからこういう事もあるかなと思うし文句も言うしまた観にも行くけど、そうでない人なら何も言わずもう観に来ないです。

    ネタバレBOX

    ・ロロ
    個人的にはようやく照準がしぼれてロロをどう観ればいいのか分かって来た気がする。分かりやすかった。とはいえ、トップバッターを任せる勢いのある作品ではない。2番目か3番目がベストだったんじゃないかな。ロロはご飯のおかずで言えば決して食卓に馴染んだものじゃなくて、王道じゃないし好き嫌いあったりするけど好きな人は好きくらいの位置なんじゃないだろうか。とか考えると実はそもそも今回のラインナップに王道がまずいないんだけども。変種ばかり。それを若さや時代で片付けたくはない。

    ・範宙
    突っ込みどころばかりで楽しかった。4本足と2本足の親から3本足の子どもが生まれる訳ねーだろ、とか。小気味いいブラックさが好き。ベストポジションで観たら絶対もっと面白かった。

    ・ジエン社
    ジエン社も今回でようやく観方が分かった。結局は「ある場所にある人々が集まってる」のがジエン社なんだな。

    ・バナナ
    もう何度も観てるし、内容的には王子から洗練させた感じだったからあえて記す事はないかな。あ、でも一つ。アフタートークで徳永さんから「撤収を初めてやった」という言葉があったけど、いや王子で既にやってました。この企画の為に誂えた訳じゃない。バナナがこれまでの活動の中で生み出した手法の一つなんだから、そこはバナナの手柄として紹介するべきだった。20年安泰だからこそのものじゃない。

    ・マムジプ
    客席にバナナで着たレインコートを何故か脱がない人々がいて(まさかマムジプも汚れたりぬれたりするからこの順番だと思ったのか?)、舞台上の傘と勝手にリンクして観れて勝手に楽しめた。旗揚げの時から名前は知ってて気にかけてたらいつの間にかみんなが名前を出す様になって、みんなが面白いって言うならもう今から自分が観なくたっていいじゃんと思って距離を置いてました。うん、やっぱり面白かった。計算された上でのキラキラ。ままごととの類似を上げる人がいたけど、多分役者側の在り方は違うんじゃないか。ままごとは座組み全体で演劇を楽しんでる感があるけど、マムジプはタスクをこなしてる感があった。シビアな感じ。
  • 満足度★★★

    有望な若手劇団ショーケース
    特徴の際立った5団体の小作品群。そのためかややお腹いっぱいの印象。たまにはこういう企画は見てみたい。

    ネタバレBOX

    「ロロ」‥前回観た「15mm」のほうが好み。つまらなくはないけど。

    「範宙遊泳」‥とある映画?をスタジオで振り返るというワンシチュ物。舞台裏の野外も使用して、面白おかしく仕上がっていた。勢いを感じた。

    「ジエン社」‥3箇所のエピソードを同時に進める手法は、観にくくてなじめない。

    「バナナ」‥ライヴパフォーマンス。大人数で動き回る、歌いまくる熱いステージで意味もなくすっきり。通し稽古とかどーやってやってるのかな。

    「マーム」‥リフレインを使用した叙情的な舞台。そこまで印象的に感じなかったのはなぜだろうか。小道具(特にバスの窓)が一番印象的だった。
  • マームとバナナ
    高野しのぶさんが勧めてたから追加公演のチケット購入。
    当日券は16枚で見れなかった人多数。
    かわいそう。

    バナナ学園。
    水撒くのに、最後じゃないのか…。
    すごかった。
    ユーチューブ見て、これ演劇じゃないんじゃないのと思ったが、立派に演劇だった。
    非日常をたっぷり味わった。
    素晴らしい。
    ちなみに最前列ど真ん中で観劇。
    音響さんも大変そうだった。

    マームとジプシー。
    演劇が新しい。
    演出が柴幸男と似ているが、柴よりもマームの方が俳優の生理を大切にしている。
    レベル高い。
    感心した。
    本公演予約、と思ったらもう土日完売してる。
    追加公演できないのか。

    5作品もあるので満足度等は評価しない。
    先に入っていた予定を犠牲にして見に行った甲斐があった。

  • 満足度★★★★

    観てきた
    前売りが早々売り切れで、当日券にて観劇。
    5つの団体会場の使い方が面白いと思いました。
    それぞれ特徴が出ていて楽しめました。
    何といっても若いエネルギーを感じてパワーをもらいました。

    それぞれ本公演も観たくなりました。

  • 満足度★★★

    「今」を感じる作品たち
    ロロ以外はすべて初見の劇団でした。どれも一度観てみたいと気になっていた団体だったので、これはおトクだなと思っての観劇。チケットが即完売だったようで、注目度の高さも伺えます。
    内容は時間と空間の制約がある中で、どの団体も表現に工夫しているのがわかりました。しかし30分足らずの持ち時間ではひとつの完結した物語を見せるというよりは、劇団の紹介になってしまっていたのが残念だったかも。本公演を観に行きたいという動機にはなったので、企画としては成功なのかしら。
    この企画は継続することに意義があると思うので、是非、続けて欲しいと思います。

  • 満足度★★★★

    無題28
    だてさんつながりでやっとのこと最後の公演に間に合いました。また予習していないので、みたことがあるのは「ロロ」だけで(でも、15分)、「範宙遊泳」は熊川さんのお名前くらい。水天宮も初めて。面白かった2、そうでもなかった2、激しすぎてことばがでない1。

    ネタバレBOX

    黒い壁面、黒いリングのような舞台。囲むように3方に椅子席。それぞれ前2列には雨具。昨年の毛皮族以来の防護服。迷わず、正面センターへ。

    既に他の方々のコメントがあるので、いつものように個人的なところを。最近、守備範囲が狭いことを自覚しているので、落ち着いて観劇。※洋楽でも、Hard Rock/HeavyMetal/Progressive Rockは聴きますが、Jazz/Bluesは全然ダメ。チャイコフスキーは概ねいけるけど、マーラー、ブラームスなんかはサッパリみたいなものです。

    「ロロ」15 Minutesのときの印象が良くなかったので、慎重にみました。ブルーシートの海/波、NHKの人形劇をみているようで感激。アイデアとそれをいかすセンス。3人の女性はラインの乙女(神々の黄昏)のよう。ライトの使い方、ブルーシートに映る影絵がいいな。

    「範宙遊泳」、突如、奥の扉が開いて遠くに小動物…ウサギか…相当野生化してるな、舞台に上がって横柄な態度、これには笑いました。人間の役者にダメ出し。途中から熊川さん登場するも着ぐるみなので、最初、わからず、名前を呼ぶシーンで気がつく始末。役者たちが外の車に乗り込み明るく手を振る姿にまた笑ってしまう。これからアフタートークみるたびに思い出しちゃうんだろうな。

    「ジエン社」、繰り返しや、セリフの重なり、という形式的なところで受け入れられず。清水穂奈美さん、「XTC」ご出演ですよね。チケット取れたら行きます。

    「バナナ学園」、きょうは、だてさんが出るというので来たのです。えー、始まるや超大型ハリケーン「レデイ バナナ」が目の前で暴れ回るので、何がどうなっているのか…わからず。物が飛ぶ、水飛沫が吹き荒れる。座席と舞台との間を走る、転がる、寝る。ひとりとして止まっている者はいない。我先にと舞台の端に立たれると圧倒されます。だてさんもばく進。セリフは全く聞こえないけど「撤収」と叫んでいる。ここからがまた大騒ぎで舞台の現状回復。手を抜かず、最後は秒読み。

    台風一過。

    「マームとジプシー」おなじように、頻繁に繰り返しがあるとダメみたい。映画では、繰り返しのシーンには新しい意味付けがされていたり、普通にみているだけではわからないものを(ラストか終盤で)明らかにしたり、複数の視点から描いたりするんだけれど、お芝居ではなかなか、そういったものには出会わない。

    【思い出したので訂正】冒頭のシーンが最後に繰り返される、というのがありました。
  • 満足度★★★★

    水天宮ピットなかなかイイ
    興味があった団体をまとめて観られて、それぞれのカラーが楽しめた企画でした。

    注目団体やお気に入りをより楽しむには座席のポジショニングが重要だったようだが、そこも運良くクリアできた。

  • 満足度★★★★

    楽しめた
    一度に色々な劇団が楽しめるという企画、最近多いですね。
    でも、初めて見る劇団の色が楽しめるので、便利です。
    で、初めて見る劇団が多く、好き嫌いが分かれますが、
    個人的には範宙遊泳が一番、楽しめました。
    会場の特徴を生かした演出に笑ってしまいました。
    本公演も見に行きたいです。

  • 満足度★★★★★

    「場」がなければ、何も育っていかない。舞台は創造したことに対して受け手があって初めて成り立つものだから。
    好企画。
    ショーケース的なものと考えていたが、それ以上に各団体の特色がよく現れていた。
    しかも、公演の順番がお見事。
    たっぷり楽しんだ。

    ネタバレBOX

    ロロ『夏が!』
    男子中高生が妄想するような夏のアバンチュールというか、その妄想度が高い。なんたって人魚みたいだから。この世のモノではない、そんな何かに取り憑かれてしまう。『高野聖』的なと言うか。違うか。
    海に見立てたブルーシートが楽しかったのか、海ブルーシートのシーンが多く、できればもう少し妄想度を深めてほしい気がした。
    「いくら払えばいいんですか」の台詞がツボだった。

    ジエン社『私たちの考えた移動のできなさ』
    舞台とキャットウォークなどを使い、立体的な同時多発台詞が心地良い。
    事象としては、まるで3.11直後の東京近郊を彷彿とさせるのだが、差し迫った危機感もなく、人と人との距離が縮まらない、表に出づらい苛立ちと、諦めが伝わる。
    早くなんとかしなければ、と思いつつも、結局何もできずに今に至っている。
    自分への苛立ちでもあり、東京に入れない、避難している、デモ隊が、という不安要素が充満している中での自分がいる。
    キャットウォークをいつまでもくるくると歩いて回っている男女がすべてだ。どこにもたどり着けない。着いたとしても行く手は阻まれる。阻まれる意味もあまりなく理不尽。音楽をやってるんだという自負とも言えぬ、そんなものにしかすがれない。宗教というかセミナーみたいなものも自分のことだけで手一杯。
    閉塞感とも違う、閉じた感。
    見終わって、とてもすっきりした味わいであった。
    …のだが、すっきりしすぎではないかとも思った。つまり、もっと混乱、ノイズが欲しいと思ったのだ。台詞なんてもっと聞き取りにくくていい。こんなにすっきり諦めてしまっていいのかと思ったのだ。


    範宙遊泳『うさ子のいえ』
    演劇のアフタートークという形式を通じて、「真実」と「虚構」を見せた。
    ただし、真実は何かということや2つの対比というよりも、「虚構」とは何かということではなかったのだろうか。
    受け取る側にとっては「真実」でも「虚構」でも関係なく、「虚構」が大きくなれば、「真実」は単純に飲み込まれるというものだ。
    外に通じるドアから見えた、自動車で走り回る姿のけたたましさに笑った。それは虚構が勝った瞬間だった。


    バナナ学園純情乙女組。『【バナ学eyes★芸劇大大大大大作戦】』
    始まる前のわくわく感がたまらない。アトラクションだ。カッパ着て、荷物をビニール袋に入れたりという準備があるから、それは否応なしに高まる。
    そして、見事にコントロールされたカオスで、観客全員ニコニコ顔。
    全力さがいい。1人ひとりの力が、きちんと活きているのがよくわかる。マスゲームのごとく動きが揃うところもツボ。
    準備から後片付けまでがよくできたパフォーマンス。見どころ多すぎ。この大人数を、立体的に構成する力は半端ない。
    アフタートークで、二階堂さんが「時間があれば練習して、ダメなところを1つでも潰したい」と言っていたのがよくわかる。
    カッコ良すぎるぜ!
    ただし、口に含んだ水を吐き出すのは正直好きではない。だって、男が吐き出した水が顔にモロかかっちゃったんだから(笑)。


    マームとジプシー『帰りの合図、』
    台詞のアンサンブルが美しい。
    まるで歌詞のようなリフレイン。
    ミニマムな出来事を切り取り多面的に見せる。
    そして、ラストには、ぐっと胸に来る。
    それは大声で叫ぶようなことではなく、静かに胸に染みこむようなモノであった。



    今回は、「20年安泰」というタイトルだったけれど、彼らが演劇を今後20年間安泰にするわけではなく、彼らが20年安泰かどうかにもあんまり興味がない。
    しかし、例 えば、バナナ学園純情乙女組などの登場により「これは演劇と呼べるのか」なんて、まったく愚にもつかない批評(感想)がされることがなくなるであろうことで、次々と新しい人や集団が出てきて、演劇は20年と言わず安泰となるだろう。
    つまり、新しいことや、変化、破壊を恐れずにできるような「環境(場)」ができていけば、もっと凄い人や団体も出てくるだろう。今回早々とチケットがソールドアウトになったということは、そのための1歩となったのではないかと思う。
    「場」がなければ、何も育っていかない。舞台は創造したことに対して受け手があって初めて成り立つものだから。
    それは、新しいこと、変化、破壊であったとしても、同時に「場(観客や社会など…空気とも言う)」に受け入れられなければならない、一見矛盾しそうな関係でもあるのだから難しい。
    とは言え、創造するときには「場」を意識する必要はないと思う。
    それは、受け手の勝手な言い分だけど。


    来年またこの企画があったとしたら、次の5団体はどんな顔ぶれになるのか、なんて考えながら劇場に足を運ぶのも面白いかもしれない
  • 満足度★★★★

    本公演が観たくなる
    5団体とも全く色が異なりバラエティに富んでいました。20分の作品としては『マームとジプシー』が一番好みでしたが、他の劇団の本公演もぜひ拝見したくなる内容でした。バナナ学園は初体験でしたが見事な統率力に驚きました。座席の位置が悪かったのか音響のせいなのかセリフが聞き取れない箇所があり、それは残念でした。

  • 満足度★★★★

    バラエティに富む5団体
    作・演出家が20代の若手5劇団が25分の作品を上演するオムニバス公演で、それぞれの劇団の特徴が良く出た個性的な作品が揃っていて、若い世代の力を感じました。

    ロロ『夏が!』
    春から連続して発表している夏シリーズの3作目で、人魚と人間のはかない恋を描いていました。今までの作品に比べてキャラクターの造形が弱く感じましたが、畳み掛けるようなクライマックスの高揚感はいつものロロらしさがあり、良かったです。ビニールシートや懐中電灯など、日常的な物を巧みに使ってファンタジックな世界感を立ち上げる演出が見事でした。

    範宙遊泳『うさ子のいえ』
    うさぎの家族を描いた作品の公演のアフタートークという設定で、モデルになったうさぎの家族の前でその劇を抜粋して演じるという入り組んだ構成でした。わざと幼稚に演じる劇中劇や、本心とは裏腹に絶賛コメントを言う下りに潜むアイロニーが面白かったです。劇場の外まで取り込んで、本物の車を走らせる豪快な演出が楽しかったです。

    ジエン社『私たちの考えた移動のできなさ』
    舞台手前・舞台奥・キャットウォークの3つのエリアに分けられたグループが同時に別々に会話する作品で、リアルさと嘘臭さが同時に感じられる不思議な雰囲気がありました。帰宅難民やデモなど、3月11日以降の日本の状況を強く感じさせる内容で、キャッチーな要素はないものの、空間を錯綜する無力感や倦怠感がある台詞のやりとりに引き込まれました。これから何か起きそうな瞬間で断ち切られて終わる、インパクトのある幕切れが良かったです。

    バナナ学園純情乙女組『【バナ学eyes★芸劇大大大大大作戦】』
    女子高生の格好をした51人(男性も含む)が派手な照明、映像、音楽に合わせて暴れまわる型破りな作品でした。情報が氾濫する現代日本を過激にカリカチュアライズしていましたが、パフォーマンス中はそんなことを考える暇もなく、客席内にも液体や物が飛び交う迫力のある表現に圧倒されました。カオスに見えながらも大勢の動きが見事に統制されていて、演出の手腕に感服しました。

    マームとジプシー『帰りの合図、』
    夕方の短い時間の出来事を組み合わせや配置を変えながら何度も繰り返す中に爽やかなノスタルジーを感じさせる作品でした。不思議な間が入る独特な台詞回しや、絶えずステップを踏み続けたり、体を揺すり続ける演出が奇をてらった感じにはならず、とてもナチュラルで共感できる表現になっていて、心休まる雰囲気が醸し出されていました。傘や窓枠、ミニチュアのバスなど小物の使い方が可愛らしくて素敵でした。

    どの団体もおそらく今までで一番大きい会場での公演だったと思うのですが、バナナ学園に関しては轟音でわざと台詞を聞えなくしている感じだったので置いておくとしても、他の団体に関しては役者の声が届いて来ない感じを受けました(一応マイクで拾って少し被せていたみたいですが)。一般的な演劇的発声法にするともっと通るようにはなりますが、作品の雰囲気が大分違ってくるので、今後さらに人気が出てきてより大きな劇場で公演するときにどう対処するのかがちょっと心配でもあり楽しみでもあります。

    アフタートークは少々グダグダ感はあったものの、主宰者たちの演劇についての意識が垣間見られて興味深かったです。生真面目な方から、悪態突きまくりの方までバラエティ豊かな主宰者たちで楽しかったです。

    このヴォリューム、クオリティー、豪華なアフタートークのゲストで2000円はとてもコストパフォーマンスが高かったです。一般をもっと高くして、その代わりに大学生も高校生と同じ1000円にして、劇団と同世代の人たちに門戸を開いても良かったのではないでしょうか。
    5年後とか10年後、新しい世代が台頭してきたときにまた今回のような公演を行って欲しいです。

  • 満足度★★★★★

    これからも続けてもらいたい良企画!
    水天宮ピットにて芸劇eyes番外編「20年安泰。」を観た。

    東京芸術劇場は現在改修中だが、その間に水天宮ピットを利用してこのような良企画を立ててくれるのがうれしい。

    徳永京子さんがコーディネートした5つの劇団はそれぞれ全くカラーが違い、違うにも関わらずそれぞれが素敵で、さすがだった。

    ジエン社は独自の道を行く感じの劇団。派手さはないが、後から響く作品が多い。今回も3つの芝居を同時進行させながらラストシーンでひとつに結びつけていくところはさすが。

    バナナ学園は独自の世界を作り上げている。今回の公演でもやはり一番印象に残るのはこの劇団だ。最近は学園闘争をテーマにしたような作品が多いが、闘っているという姿勢を一番感じる。

    範宙遊泳は観るたびに刺激を与えてくれる。いろんなことが出来る劇団で色々な作風に挑戦しているが、切り口がいつも見事だ。今回もアフタートークを芝居にしてみせるという発想が面白い。

    マームとジプシーはナイーブな感受性の芝居。作品の完成度は一番高く、さりげない言葉やリズムを重ねながらいつの間にか心に響いてくる作りはさすが。

    ロロは今回ロマンティックな作品を作り上げた。幻想的でとても美しい。いつも演出面で斬新な演出を見せてくれるが、今回も見事だった。(順不同)

  • 6月24日(金)S
    これからに注目したい。

  • 満足度★★★

    撤収~
    までがバナナの安泰!王子大作戦に続き、悪夢再び(笑)
    面白かったのは「範宙遊泳」 見るなら舞台中央で。奥まで見えればさらに楽しい。
    初見は、ジエン社。本公演観たい。

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