満足度★★★★
たくまざるおかしさ
という言葉があるけれど、これはもう、きっちりと計算された、巧みにたくまれたおかしさ。いやぁ、喜劇って面白いものだなぁ、と実感!今までこれほど本格的な喜劇を見たことがなかったので、大笑いしつつ喜劇の持つ力に感動しました。
全編うそと勘違いの応酬なのですが、キャラクターがきっちりと確立しているせいで混乱することも無く、「おもろうて、やがて哀しき・・・・」の日本風に流れることも無く、最後まで理論的に、とことんうそを重ねる主人公の姿は喜劇の本質を見る思いでした。そうそう、イギリスの洗濯機って、イタリア製が多く、ほんと、壊れやすいんですよ~。また中央の濃い色のソファカバー、玄関入ってすぐの階段もイギリスによくある構造で、よく研究された美術だなと感心しました。