満足度★★★
夜の部は、かなり残念な出来映え
歌舞伎を見始めて半世紀以上経つので、同じ演目を何度も違う演じ手で観ているわけで、どうしても、先人や、名役者の場合と比較してしまう自分がいます。
歌舞伎公演は、同じ時に、世話物、時代物、狂言、舞踊等、ありとあらゆる種類の演目の、これまた全く異質な役を演じなければならないのですから、同じ役者さんでも、その公演の役で、向き不向きや、任に合う合わないの差が出るのは致し方ないことだと思いますが、今月の公演は、昼の部も含め、そういったことを顕著に感じた舞台でした。
それにしても、自宅の茶の間での懇親会さながらにずっと私語を取り交わしてるおばさん達、「必殺仕置き人」のように、睡眠薬入りの吹き矢で、眠らせて、黙らせたくなりました。
後ろの席の外人の同時通訳は、まだ外国語だから、ましだったのですが…。
2011/06/27 13:32
2011/06/27 04:26
はいはい、私も、「お国と五平」を連想しました。
でも、芝居としては、この「吹雪峠」の方がよくできていると思います。
短くて物足りないというご意見もありましたが、私は、この戯曲、人間の性が随所にうまく描き出され、大変秀逸な本だと思います。
ただ、任に合った名優3人が揃ってこその芝居だとは思いますが…。