散歩する侵略者 公演情報 イキウメ「散歩する侵略者」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ご時世にて
    名前を言ってはいけないあの劇団、のような感じです笑。が、言いますがイキウメ(きゃー!)作品(&前川作品)は、よほどの初期でないかぎり、観てないものはないと自負している者のひとり。小劇場を脱したイキウメのセットはいつもクールで実にうまく構成されている。今回はとくにカラーの統一もあり、日々観る芝居の中で最も美術がイケてるんじゃないかと思う(大きくてメジャーな劇場のたっかいチケットの芝居をも含めて)。以下ネタバレへ

    ネタバレBOX

    概念を盗む者たちの話。過去にも観ている。その時もラストシーンで泣いたが、今回はさらに泣いた。役者が変わったせいもある。そして、世の中がいま、そんなご時世である、ということもあるだろう。己を最も愛してくれている者から、その愛の概念を奪ってしまう。奪ってその深い想いを知った瞬間から、その相手はもう二度と自分を愛すことはない。こんな哀しい話があるだろうか。過去に息づいている想い出の意味を自問自答した。記憶から紐解くひとつひとつの愛。この涙ゆえ、あれは愛だった、と思うしか無い愛の存在。崩壊してしまった愛の概念は、記憶のパズルのようだ。奪いとられるのと、崩壊させられるのと、どっちがマシなんだろう。・・・そんなことを思ってまた泣いた。天に召されても、地に引きずり込まれても、イキウメだけは観たい。絶対観られると確信している。それが私の死後の楽しみでもある。←笑うとこ

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    2011/06/12 22:23

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