仏教キリスト教イスラム教(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!) 公演情報 宗教劇団ピャー! !「仏教キリスト教イスラム教(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    宗教というより精神療法?
    奇妙なネーミングの劇団だなぁと思い、興味を持ちました。

    「仏教!キリスト教!イスラム教!」という声が耳にこびりついてしまいました(笑)。

    ハイバイの岩井さんの演劇療法を連想するような、演劇によって自分の殻を打ち破ろうとする若者たちの姿にはすがすがしさを感じました。

    自己解放という点では宗教的かもしれませんが、次回予告を読むと、ネットと引きこもりを題材にするとのことで、劇団コンセプトに宗教を掲げる必然性があるのかなという疑問は感じました。

    今後どう進化、変容してしていくのかなという興味があります。

    追記させていただくと、観劇前に江戸東京博物館で「五百羅漢」の展覧会を観てきまして、仏教画のパンクなグロテスクさ、ぶっとび加減に「ピャー!」となり、この劇の一種異様な雰囲気にも入り込めた気がします。


    ネタバレBOX

    舞台の壁や床には『少年ジャンプ』の切り抜きがコラージュされ、奈良美智や草間彌生の複製画のようなパネルもあり、多摩美大系らしく、 なかなかアートっぽくポップな舞台美術でした。


    途中、生理的に「勘弁してよ!」と思う場面もありましたが、冒頭が最後の場面につながるあたり「へぇー、そういうことだったのか」と納得させられました。

    イスラム教の部分があまりわかるようには表現されてなかったように思いました。

    俳優では、ナレーションを務めるピアの柳瀬晴日さんの口跡のよさ、センニンの吉原千晶さんの性別不詳の迫力、ドレイの塚田朋揮さんのいかにもそれらしい動き、マオウの山元啓太郎さんの表現力が印象に残りました。


    男性はともかく、女性が半裸に近い下着姿になるのはかなり勇気がいることだと思うので、まさに自分の殻を脱ぎ捨てることにつながる表現なのかもしれません。
    学生劇団としてならこういう試みもユニークで面白いですが、最後の告白タイムは今回に限ったことなんでしょうか?

    宗教も個人のエゴや見栄を捨てることが求められ、最後の各自の告白で、個々にコンプレックスや弱さ、悩みなどを語るので宗教的告白にも感じられました。

    同時に、いま演劇をやっている人たちもまた、彼らのように、いろんな動機があって演劇を始めたんだろうなと思いながら聞いていました。

    ご家族に某有名宗教団体の信者がいるという人の、ユーモアを交えた体験にはふき出してしまいました。



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    2011/05/30 05:05

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